ウラル

11月18日にウラル本社が公式ブログ上で発表した、イリヤ・カイト(Ilya Khait)社長の声明に驚いた方も多いと思います。




詳細は上記リンク先の記事を読んでいただくとして、要約しますと、
  • 2022年のロシア・ウクライナ戦争開始に伴うカザフスタンへの工場移転より、経済制裁、物流、資金面の課題があり、継続生産が困難になった。
  • 2025年4月の米国向け関税引き上げにより、主力市場(米国)での販売がほぼ不可能になった。
  • 従来の2WDウラルの生産は「一時停止」される。完全に諦めたわけではないが、現状では再開時期は未定。
  • 部品の供給状況は、正直に言うと厳しい。主要因は資金の不足(特に最低注文数が多いサプライヤーとの取引の場合)と物流。現実的に考えて、一朝一夕にして改善することはない。
  • URAL Neoプロジェクトが成功すれば、すべてのレガシーバイクの確実な部品供給体制を再構築することができる。
  • URAL Neoはサイドカーの世界に新たなライダーを誘うために設計されたモデル。
  • URAL Neoは、既存の事業とは独立して組織、資金調達、運営されている。

更に、いにしえの2ちゃんねる風に今北産業でまとめると
  • お金が無いから2WDは作れない
  • お金が無いからパーツは作れない
  • URAL Neoが売れたらパーツも作れるかもね
と言う訳で、レガシーウラル乗りには大変厳しい内容となっております。

この声明が発表されたことで、ウラル乗りの間で将来を不安視する声が多数上がり、早くも部品を買い溜めしようとする動きもあるようですが、声明をよくよく読んでみると、全て今までに小出しに発表されてきた内容のまとめであり、新しい事実は特に書かれていないことが分かります。

特に気になるパーツ供給についても私は今のところ楽観視しています。
と言うのも、
  • 現行のウラルサイドカーには西側部品が多く使われており、多くは汎用品のため別ルートから購入可能だったり、他車種から流用が可能な物が多くある。
  • エンジンなどの主要なロシア製部品は大きくモデルチェンジしておらず、また生産年数が長かったことから世界中のバイヤーが在庫を持っており、直ちに不足するとは考えにくい。
  • ウラル純正部品は少量ながらも入荷が続いている。
なので、少なくともあと10年ぐらいは維持できるのではないかと考えています。
てか、戦争前でも部品が入荷しなくて一年近く不動とか経験してますので(笑)

私もウラル・ジャパンの発表を待ってからこの件を記事にしようと思っていたのですが、肝心のウラル・ジャパンが全く動きを見せません。
まあ、日本中のウラルディーラーから問い合わせが殺到して、それどころではないことになってるんじゃないかとは想像していますが、何らかのアナウンスは欲しかったですね。

NL
【URAL Neo 500】