スーパーカブ

去る6月22日、ホンダは排ガス規制強化に伴い50ccバイクの生産を終了することを発表したが、これについての誤解が広く蔓延してしまい、慌てて注意喚起することになったらしい。

その誤解とは「スーパーカブが生産終了する」と言うもの。

事の発端は新聞各社が50ccの生産終了を報じた記事だ。



例えば上記の読売新聞オンラインの記事タイトルは次のようになっている。

ホンダ、50cc以下の原付きの生産終了へ…スーパーカブは「世界で最も売れたバイク」
各社もスーパーカブの写真と共に「50cc以下の原付の生産終了」を報じたが、記事の見出しだけ見た人が早合点してしまい「スーパーカブが生産終了する」と思い込んでしまった人が続出したらしい。


Webヤングマシンの記事によると、株主総会で株主から同様の指摘があったことから、7月2日にホンダが開催したメディア向けの懇談会で、二輪・パワープロダクツ事業本部長を務める加藤稔氏が「50ccのスーパーカブやスクーターは、125cc以下・出力を4kWに抑えた“新基準原付”として法規に適合させたモデルの準備を進めている」と明らかにしたらしい。

そもそもスーパーカブは50ccだけではないし、出力を抑えた125cc以下の車両を原付免許で運転出来る法改正がおこなわれることが既に発表されているので、今後新法規に適合した車両にモデルチェンジしていくことは容易に想像が付く。

車の運転手の中にはスクーターは全部原付だと思っている人や、二輪車は路肩を走らなければいけないと思っている人も多く、公道では通行方法を巡ってトラブルになることもしばしばだ。
免許を持っている人ですらこの程度の理解なので、普段バイクに興味の無い人ならこのような誤解を招いても仕方がないかも知れない。

生産終了ではなく新基準にモデルチェンジすることを併せて発表していればこのような騒ぎにはならなかっただろう。