2023
ウラル・ジャパンは10月21日にニュースレターを更新し、2023年モデルの詳細を発表した。
今回の変更はエンジンや駆動系のアップグレードがおこなわれ信頼性が向上していると言う。
![10d08f64-1d8d-1604-cde7-bc3de4080ab8[1]](https://livedoor.blogimg.jp/tadblog/imgs/8/0/80263335-s.jpg)
クランクケースは完全新設計となり、適所にガスケットやシーリングが追加されている。
![af849872-62aa-e1a8-1190-789265b18b58[1]](https://livedoor.blogimg.jp/tadblog/imgs/1/d/1d280684-s.jpg)
細かい点では、タイミングチェックプラグ(蓋)が従来のはめ込み式からねじ込み式に変更された。
タイミングチェックホールはタペット調整時に蓋を外して上死点マークを確認する必要があるが、従来のはめ込み式プラグでは経年で弛み、いつの間にか無くなってしまうことも多かった。
2023年モデルではねじ込み式プラグとなり、不意の脱落を防止できる。
ケース側に雌ネジが切られているので新プラグの従来モデルへの転用は難しそうだ。
![0f3ff628-7e2d-7c56-de14-913a7771e6b0[1]](https://livedoor.blogimg.jp/tadblog/imgs/9/2/924936a1-s.jpg)
プッシュロッドを押しているタペットがローラー式に変更された。
ローラー式になる事でタペットの摩耗が減り、タペット調整の頻度が軽減されることが期待できる。
また、現在ウラルの生産拠点はカザフスタンに移転しているが、タペットを社内製造から購入品に変更することで生産効率の向上を図っているようだ。
![3f8c885a-a0d7-6752-4367-e3bc23f34b1d[1]](https://livedoor.blogimg.jp/tadblog/imgs/6/5/65c6af6d-s.jpg)
2WDサイドカーに特有のサイドカードライブシャフトは従来のユニバーサルジョイント(自在継手)からCVジョイント(等速ジョイント)に変更された。
ユニバーサルジョイントは屈曲角度に応じて出力側の回転速度が変動してしまう欠点があるが、等速ジョイントに変更する事でスムーズな回転伝達がおこなわれるようになる。
ギアアップのバリエーションとして、2023年モデルから「BASE」グレードが追加された。
![Gear+Up+Base+Hero[1]](https://livedoor.blogimg.jp/tadblog/imgs/2/0/20467718-s.jpg)
【ウラル2023年モデルBASE】
BASEはギアアップからスペアタイヤなどのアクセサリーを除外したコアモデル。
ウラルサイドカーは各国有名ブランドのパーツを多く採用し、品質と信頼性は大きく向上したが、その分価格も大きく上昇した。
一方で、標準装備だったスペアタイヤの出番は少なく、使用しないままタイヤがひび割れてしまっている車両も少なくない。
私もサイドカーラック、ジェリ缶、ショベルは使用しないので取り外してしまった。
最初からベース車両を用意し、必要なオプションを追加するほうが売る側は価格を抑えられるし買う側は無駄な出費をせずに済む。
極めて合理的な考えだと思う。
それでも3,068,850円(税込)~と、かなりの額になるのだが。
標準でカラーバリエーションが8種類(SLATE GREY / BRONZE SATIN / FLAT GREEN /TERRACOTTA SATIN / TERRACOTTA METALLIC GLOSS / RAINIER WHITE / NORTHWEST GREY / IKB BLUE)用意される。
従来通りカラーオーダー(149,600円(税込)~)も可能だ。
昨今の社会情勢でウラルの工場はカザフスタンに移転したが、相変わらず品不足は続いている。
納期も相応に掛かることが予想されるので、購入希望の人は早めに正規ディーラーへ問い合わせると良いだろう。