ゆっくり走るよ

ゆっくりバイク系ひとりオウンドメディア。 ヘンテコなバイクでツーリングしたりキャンプしたりしながら、バイクや旅の話をしています。

2022年07月

ショートカット
 
先日の北海道ツーリングではナビゲーションにiPhoneのYahoo!カーナビを使っていました。
バイクから電源を供給しているにも関わらずバッテリーがどんどん減っていきました。

iPhoneでは本体が熱を持つとバッテリー保護のため充電を制限するようで、ナビを使用していると電源供給が追いつかなくなってしまうようです。

そこでナビアプリを使うときには低電力モードに切り換えるようにしました。
宿泊先のホテルで即興で作ったのですが、結構上手く機能したので紹介します。


iPhoneには「ショートカット」と言う、ユーザーが簡単なスクリプトを組んで実行させる機能があるので、これを使用しました。

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「ショートカット」アプリを起動。
純正アプリなのでiPhoneに標準装備されています。


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右上の「+」をタップ。

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任意のショートカット名(ここでは「カーナビモード」)を付けて「アクションを追加」をタップ。

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「書類」をタップ。

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「テキストを読み上げる」をタップ。

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テキストに「カーナビモードにします」と入力します。
ショートカット実行時にSiriがこのテキストを読み上げます。

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次に「すべてのアクション」から「低電力モードを設定」をタップ。

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カーナビアプリを使う前に低電力モードに切り換わります。

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最後に「すべてのアクション」から「APPを開く」をタップ。

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「カーナビ」をタップ。

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これでショートカットは完成。
右上の「×」をタップして閉じます。

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「すべてのショートカット」に先程作った「カーナビモード」が追加されています。
上記ショートカット名をタップすると、

「カーナビモードにします」と発声
低電力モードをオン
「Yahoo!カーナビ」アプリを起動

の順に実行されます。


ショートカットはSiriからの呼出に対応しているので、音声による呼出もできます。
Siri対応のインカムを付けていれば走行中でもカーナビを起動できるので便利です。



さらば
 
フェリーの運休の影響で一日余分に滞在することになり、この日一日余ってしまいました。
そこで、暇つぶしを兼ねて札幌へ出掛けました、電車で。

札幌まで走っても良いのだけど、市街地は道が混んでいるし駐車場もどこにあるか分からないので電車のほうが気が楽です。
勝手知ったる手稲駅近くのコインパーキングにウラルを駐め、電車で札幌を目指します。

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札幌に来たと言っても、そもそも予定してなかったのでする事がありません。
周辺の地図を見ながら行き先を考えていると、回転寿司の「トリトン」が徒歩圏内にあるのを発見。
昨日、小樽で寿司を食べなかった事と、前から気になっていた事もあり、行ってみることにしました。

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回転寿司トリトン
北海道の新鮮で美味しいネタを使ったお寿司がお手軽に食べられる事で知られます。

店に着くと既に10人ほどが列を作っており、番号票を手に待ちます。
30分ほどで順番が回ってきて、カウンター席に通されました。
レーンの中央で職人さんが握るスタイル。
均一価格では無く、皿の色で価格が異なる方式。

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確かにどれも新鮮で美味しいです。
美味しいんですが、私はつい先日、稚内でうに丼を食べてしまってます。
以前、私は超コスパで知られる京都の弁慶寿司にも行きました。

何が言いたいかというと、価格相応に美味しいと言う事です。
札幌だけに滞在するならトリトンは立ち寄る価値ありですが、他の魚貝が美味しい地域を回る予定であれば無理にルートに組み込むほどでは無いかなと思いました。
ただ、札幌でこれが食べられるのは嬉しいので、次に札幌に来た時にも利用するかも知れません。





札幌から戻ってみると、ウラルに何やら異変が。

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地面に滴るぐらいオイルが漏れていました。
マジすか。

取り敢えずコインパーキングを出て、近くのホームセンターに緊急ピットイン。

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レベルゲージを突っ込んでみると、何と一滴も着いてきません。

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ウラルではオイル漏れは珍しくないので、万一を考えて予備のオイルを携帯しています。
容器は古いですが、中身は以前入れたモチュール300V2の残りです。

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予備オイルを500ml追加したところ、ゲージの8分目ぐらいまでレベルが回復しました。
つまり1000km走行で500ml無くなったと言う事です。
普段よりちょっと多い気がします。

ウラル北海道の開店時刻が近かったので、しばらく待ってから念のため見て貰うことにしました。
それまでに夕食を済ませておきます。

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「みよしの」さん。
カレーライスと餃子が売りの札幌のローカルレストランチェーン。

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その餃子とカレーライスが一度に楽しめる「みよしのセット」(640円)
さらにトッピングのチーズ(130円)
半熟たまご(80円)も追加しました。
北海道最後の夜は豪遊です。




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食後にセイコーマートの北海道メロンモナカ。
最後までセイコーマートにはお世話になりっぱなしでした。


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ウラル北海道へ到着。
Kさんに見て貰ったのですが、漏れているのはヘッドカバーからで、恐らくガスケットを交換すれば直るだろうとの事。
それなら慌ててどうこうする事は無いので、車載工具でヘッドの増し締めだけおこないました。
まあ、オイル漏れ自体は珍しくないのでオイルを足した時点で心配はしてなかったんですが。

その後出発時間まで店内で過ごし、20時半頃出発しました。
ウラル北海道の皆さん、ありがとうございました。


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小樽フェリーターミナルへ到着。

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今回乗船する「はまなす」です。
定期点検から戻っていました。

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来た時と同じように窓口で体温計測して乗船時間まで待機します。
今回もサイドカーは最後の乗船です。

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今回のベッドも「ツーリストS」を取りました。

本日の走行距離       92km
積算距離(道内)  1218km



【総括】
今回の北海道ツーリングは前回まわり損ねたところを拾う事が目的だったので、その点では無事に完了する事ができました。
日程的にも一週間だったのでポイントのみを駆け足で回る感じになってしまいました。
今回は宗谷岬と言う、小樽から最も遠いところが目的地だったので仕方有りませんが、今後は地域を区切ってスポットを拾うほうが時間が無駄にならずに良いかも知れません。
地域的にも小樽や函館と言った所もいつかちゃんと回りたいと思います。

心配されたウラルの故障については、購入から5年が経ち、あらかたの不具合は出尽くしている事と、懸案事項だったインジェクションの改修が済んだので安心して走ることが出来ました。
ウラル北海道のサポートがあるのも心強いです。

フェリーの往復だけで4日掛かるので日程的には制限を受けますが、何とか一週間都合が付けば、今後も北海道ツーリングを楽しめそうです。

出来れば来年も行きたいですね。

小樽へ
 
本来であれば、この日は小樽へ移動し、舞鶴行きのフェリーで帰る予定でした。
ところがフェリーの定期点検の為、二日に一便の運航に減便していました。
その為この日は小樽へ行っても船に乗れません。
やむを得ず小樽で一泊する事にしました。

びふか温泉を出発したところで、給油をしていない事に気が付きました。
ウラルのツーリング燃費だと満タンで300kmは走れる計算です。
しかし、ここは北海道。
山中に入ると給油もままならない事から150kmを目安に給油していました。
前回の給油から既に120km走っており、そろそろ給油をと考えていたのですが、既に幌加内に向けて山中を走っており、付近にガソリンスタンドはありません。

国道275号を幌加内まで南下。
国道239号を霧立方面へ。
霧立から道道742号を小平方面へ南下。
その間、ガソリンスタンド無し。
留萌のホクレンSSで給油したのは前回の給油から250km走行後でした。
山道で燃費が悪化したのか、リザーブランプがチカチカしていて本当に生きた心地がしませんでした。
やはり北海道では早めの給油が肝心です。


給油して気持ちが楽になったので、ちょっと寄り道します。

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旧・増毛駅です。

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高倉健さん主演の映画「駅 STATION」の舞台となったことで一躍有名になりました。
また「増毛」が頭髪の増毛をイメージさせることから切符は縁起物とされました。
2016年廃線と共に営業終了し、現在は観光地となっています。

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駅舎内には廃線当時の写真パネルが展示されていました。


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ホームの駅名板も残されています。

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線路跡。

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「駅 STATION」で登場人物が働いていた食堂。

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旧・富田屋旅館の建物は外壁工事中でした。





夕方頃、小樽に帰ってきました。
ホテルにチェックインし、装備を解いたら夕食に出掛けました。

小樽では寿司やスープカレーが有名です。
寿司はちょっと高そうなので、スープカレーを食べることにしました。
昨日美深でレトルトカレーを食べ損ねたのも一因。
ホテル近くのスープカレーの店が定休日だったので、少し歩いて、別の店に行ってみました。

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「クレイジースパイス」さん。
本格的なインドカレーを出すお店ですが、スープカレーも提供しています。

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幾つかある種類の中から店員さんお勧めのポークカレー、鶏ガラベースのMMBスープを選びました。

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ポークカレー(1230円)
MMBスープ、雑穀米ライス。
店名通りの豊かな香辛料の香りが食欲をそそります。

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ビールはインドネシアのビンタンビール(500円)
この為に暑い中歩いてきたのです(笑)

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食後にホットチャイ(370円)

流石は小樽の人気店。
美味しいスープカレーでした。




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ホテルに帰ってセイコーマートの北海道メロンアイスクリームを。
定番の旨さ。

本日の走行距離    277km
積算距離(道内)  1126km

(次回に続きます…)

宗谷岬
 
幌延を出発して、稚内へ向かいます。
この日は日本最北端の宗谷岬へ向かう予定。


出発前に幌延のホクレンSSで給油した際、フラッグとステッカーについて尋ねた所、幌延ではフラッグのみの販売との事。
ホクレンSSのキャンペーンサイトにはそんな事書いてなかったので、これから北海道を回る人は気をつけたほうが良いです。


さて、稚内で朝食を食べる予定なので、ホテルでは朝食を摂らずに出発しました。
時折小雨が降る中を走ること約一時間。

到着したのはこちらのお店です。

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樺太食堂さん。
ノシャップ岬にある、ウニや海鮮の丼で知られるお店。

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メニューは丼が大きい物と小さい物があり、今回は大きい丼をガッツリと頂きます。
その為に朝食を抜いて来たのですから。

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うにだけうに丼(4950円)
前回、別の店で食べた生ホタテが美味しかったので、トッピングのいくらを生ホタテに変更して貰ってます。
「無敵の生うに丼」ステッカー付き。
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さすがにお値段は張りますが、その価値は十分にあると思います。
何よりここでしか食べられないのだから、旅の記念に是非。

大きい丼はご飯の量も多いので、私には多すぎました。
注文時にご飯を減らして貰うことも出来るそうなので、次の機会はそうすると思います。





ノシャップ岬に到着。
樺太食堂さんからバイクで1分。
無料駐車場完備。

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折からの曇天で、眺望は期待できず。

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岬には自衛隊の駐屯地があります。
昨今の社会情勢もあり、本当にお疲れ様です。




稚内へ戻ってきました。
この日は地元の北門神社の例大祭がおこなわれており、神輿など神事のため駅周辺の道路が通行止めに。
前回来た時は水害で駅周辺の道路が通行止めになっており、何故か私が稚内に来ると通行止めになるようです(汗)
ちなみに北門神社は御朱印が貰える神社としては日本最北端だそうで、出来れば立ち寄って御朱印を貰おうと思っていたのですが、そんな状況ではありませんでした。


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稚内港北防波堤ドーム
北埠頭が旧樺太航路の発着場として使われていた当時、道路や鉄道へ波の飛沫がかかるのを防ぐ目的で、昭和6年(1931)から昭和11年(1936)にかけ建設された防波堤だそうです。
実は前回泊まった宿の近くにあり、その存在は知っていましたが、そんな有名な建物とは全く知らず気にも留めていませんでした。
と言うか、暴風雨だったのでそれどころでは無かったのですが。





食後のコーヒータイムにマクドナルドへ。
「マクドナルド40号稚内店」さんは日本最北端のマクドナルド店舗として知られます。
来訪を記念して「ドナルド」と写真を撮れるベンチが用意されているのですが……

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まさかの不在。



後で分かったのですが補修のため一時撤去されており、現在は復旧しているそうです。


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失意のコーヒータイム。

このお店にも忘れられない思い出があります。
このお店の向かいが前回故障したウラルが運び込まれた整備工場で、札幌からディーラーが引き揚げに来るまで8時間以上もここで食事とコーヒーを飲みながら待ち続けていました。
その時は、ここが日本最北端のマクドナルドだとは全く気付いてなかったのです。
と言うか、それどころでは無かったので。





一息ついたら、いよいよ宗谷を目指して出発します。
最北端マクドナルドから30分ぐらいの距離なんですが、この日は風が強く小雨交じりで、7月とは思えない寒さでした。

そしてようやく。


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宗谷岬へ到着!
いやー長かった。
稚内を出発してから2年も掛かっちゃいました(笑)

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まあ、この人(間宮林蔵)の苦労に比べたら2年ぐらい大したことは無いんでしょうけどね。

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この碑に惹かれて最北端を目指すライダーの何と多いことか。
この日もたくさんのバイクが訪れていました。
あ、変なポーズして写真を撮るのを忘れた(笑)





宗谷岬を出発して紋別を目指します。
この、稚内〜宗谷〜紋別のルートが、前回災害のため通れなかったルートで、今回拾っておきたかったところ。


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途中興部(おこっぺ)のホクレンSSでフラッグ&ステッカーをゲット。

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紋別エリアのデザインはアキアジ(鮭)がモチーフの緑色の物。
これで3種類のフラッグとステッカーをコンプリート。


宗谷岬から実に6時間、ようやく紋別に到着。

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紋別のシンボル「カニの爪」。

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道の駅「オホーツク紋別」の近くにあるオブジェです。

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思ったよりデカイ。

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高さ12メートルってVF-1バトロイドバルキリーと変わらんやん!(比較対象誤り)




これで前回回り損ねたところを拾い終えたので、今日の宿泊地、美深へ向かいました。

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本日の宿、びふか温泉で風呂上がりの一杯。

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宿を夕食付きで予約したことをすっかり忘れて、レトルトカレーを食べる気満々でした(笑)


本日の走行距離   391km
積算距離(道内)  849km

(次回に続きます…)

幌延
 
当初、この日は一気に稚内へ入る予定にしていたのですが、稚内のホテルがどこも満室で予約が取れなかったため、少し手前の幌延に宿を取りました。
この為、行程に少し余裕が出来たので寄り道しつつ北上します。


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午前3時。
既に空は明るく鳥が鳴き始めています。

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今回のツーリングでは自炊道具は湯沸かし以外持って来てないため、朝食はカップスープのみです。
昨晩ガッツリ食べているので、お腹が減ることはありませんでした。

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放牧されているひつじがキャンプサイトにやって来て、草を食んでいました。
それは構わないのですが、こいつらブヨを連れてきたらしく、咬まれて数日痒かったです。


キャンプ場を出発し、先ず向かったのがこちらです。

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吹上温泉露天の湯。
キャンプ場から30分ぐらいの所にある無料の露天風呂です。
キャンプ場のコインシャワーでも良かったのですが、ウラル北海道に立ち寄った時にここを教えて貰ったので、せっかくなので立ち寄ってみました。

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駐車場には簡易トイレが設置されていましたが、管理は十分でなく非常用だと思ってください。

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駐車場から50メートルほど歩きます。
この場所での車中泊やキャンプは禁止とのこと。


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脱衣はすのこの上でおこないます。
土足厳禁。
脱衣していたところ、丁度やって来た女性客に全裸を見られてしまいました(笑)
水着や湯浴み着を着用しての利用も可能なので女性でも安心です。
男性は皆全裸なので気にする人は気にするかも知れませんが。


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ご覧の通り、周りに何も遮る物の無い露天風呂です。
よく手入れされており、お湯も綺麗でした。
少し熱めのお湯で、飲泉もあります。

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上段には小さい風呂もあります。

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由来書きによると、明治から温泉施設として営業していたところ、昭和18年に廃業し、以降は無料の露天風呂として町が管理しているとの事。





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吹上温泉から20分ほど走り、「白金青い池」に到着。

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バイク駐車場完備。
利用料はバイク100円を出る時に支払います。

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池の周囲に遊歩道が整備されており、一方通行。

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幻想的な青い色を映す水面。

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実はこの池、1989年頃に作られた砂防設備の堰堤に偶然水が溜まって出来た物で、割と新しいものだそうです。
青く見えるのはアルミニウムを含んだ水が河川の水と混じることでコロイドを生成し、それが太陽光の青い光を散乱させる為だそう。






青い池を出発してさらに北上します。


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美瑛のセイコーマートで小休止。
季節限定の北海道とうきびソフトを食べてみました。
めっちゃとうきびでした(小並感)


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こんな風景を見ると「北海道に来たな」と言う気分になります(美深町・楠パーキングエリア付近)



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凄いやっつけ感のある顔ハメ看板(道の駅なかがわ)





幌延に到着しました。
今日の宿は「スマートホテル幌延」と言うところ。



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今時のホテルらしくフロントは無人で、備え付けの端末からチェックインする仕組み。

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部屋は広くて綺麗。

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夕食は近くのセイコーマートで買った北海道尽くし。
これはこれでアリ。


本日の走行距離   252km
積算距離(道内)  458km

(次回に続きます…)

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