マスク
と言ってもアベノマスクではありません。
コロナウイルス騒動がピークだった4月下旬、アメリカの装備品メーカー「S.O.Tech」が米国の警察や政府機関などの前線で活動する人向けに再使用可能な布マスクを発売しました。
S.O.Techは米軍や警察などへ装備品を納入しているメーカーです。
布マスクもロサンゼルス警察へ7500枚を納入した実績があるそうです。
余談ですがS.O.Techは退役軍人の支援活動をおこなっており、退役軍人によって製作されたテディベア「Battle Bear」で知られています。
マスクは政府機関向けですが一般でも購入することが出来ます。
ただし、政府機関へ優先出荷するため、一般購入者への発送はいつになるか判らない、そうです。
興味があったのと、花粉症対策用に買い溜めしておいたマスクも残り少なくなり、必要に迫られたので取り敢えず発注しておきました。

それから一ヶ月以上経って、ようやく手元に届きました。

3枚入りで22.5$と結構なお値段。(画像は1枚)
日本からの購入には更に国際送料が加算されます。

もちろんアメリカ製。

生地は6.5oz、100%コットンのリップストップ生地が使われています。
ストラップは長時間の連続使用に対応したオーバーヘッドタイプ。
頭のサイズに合わせてストラップの長さを調整できるようになっています。
鼻当ての部分には柔らかい金属(アルミまたは真ちゅう)の芯が入っていて隙間が出来にくくなっています。

マスク1枚につき4枚の不織布インナーライナーが付属しています。
インナーライナーは洗濯して再利用可能。
インナーライナーは毎日取り替えることが推奨されています。
スペック上は必要十分なマスクなのですが、普段マスクを使用する文化が無いアメリカの製品だからなのか、あるいは急造のためなのか、実際に使用してみると色々と気になるところが出てきました。

付属のインナーライナーはマスクのポケットと微妙にサイズが異なっていて、スッキリと収めることが出来ません。
ポケットの入口がマスクの中央にあるのも使い勝手を悪くしています。
日本製の同等品ではライナーを上か横のポケットから挿入するタイプが多いようです。
マスクの生地は丈夫で繰り返しの洗濯にも耐えますが、その分厚みがあり、これから気温が高くなってくると暑苦しくなりそうです。
コロナウイルス騒動の時点では布マスクを販売していたところは少ない上に品薄で、オーバーヘッドタイプとなると非常に限られていたのですが、現在は日本国内のメーカーから優れた製品が次々と発売されていますので、特別な理由が無い限りわざわざアメリカから取り寄せるほどでは無いかも知れません。
人と違った物を使ってみたい人やミリタリーグッズに興味がある人には向いている製品かも知れません。