運転できる排気量上限が650㏄までとなっていたAT限定大型免許が、排気量上限なしに! 技能教習時間も少なくお財布にも優しい #AT限定大型免許 で、なんと1800㏄の #Honda #ゴールドウイング にも乗れるようになるのです! これはパブコメに賛成のコメントを送らないと!https://t.co/bgg89uKXhM pic.twitter.com/uxVrjuWo4j
— BikeJIN編集部@バイクを楽しむための総合メディア (@BikeJIN_mag) 2019年7月22日
BikeJINの記事より。
7月22日、警察庁はAT限定大型免許について、運転できる排気量を従来の650㏄から無制限に、試験車両を700㏄以上とするというパブリックコメントを発表した。
パブリックコメントというのは、国の行政機関が政令や省令等を定めようとする際に、事前に広く一般から意見を募り、その意見を考慮することにより行政運営の公正さの確保と透明性の向上を図り、国民の権利利益の保護に役立てることを目的として平成17年6月の行政手続法改正により法制化されたものだ。
(参照:行政手続法 第38条~第45条)
つまり、特に問題が無い限り、この制度変更は実施されると思われる。
従来のAT限定大型二輪免許で運転できる排気量の上限が650ccになったのは、制度発足当時のAT車で最大排気量車だったスズキ・スカイウェイブ650に合わせたためと言われている。
ただし、当時はAT車=クラッチ操作がいらないオートマチック車の最大排気量は、スズキ・スカイウェイブ650の650㏄。したがって、教習車にもスカイウェイブ650が採用になったのですが、それが理由(と言われています)でAT限定大型二輪免許で乗れる排気量はオートマチックの650㏄までとなったのでした。
この為、後になって発売された大排気量のAT車を運転するには通常の大型二輪免許が必要になり、わざわざAT限定大型二輪免許を取得するメリットは非常に薄いものになっていた。実際、AT限定大型二輪免許を取得する人はほとんど居ない状況だ。
事実、現在のAT限定大型二輪免許の取得者は、わずかに年間100人程度。大型二輪免許は7万人規模で推移しているのと比較すると、ごく一部の人のために存在しているような免許になってしまっているのです。正直なところ、現行車種のほとんどがAT車である普通自動車と比べて、大型二輪のAT車は少ないので、この改正でAT限定大型二輪免許を取得する人がどれほど現れるのかは疑問だ。
しかしこの改正で、メーカーのラインナップに大排気量AT車が増えることは考えられるので、選択肢としては広がるだろう。
それでは、排気量無制限となったAT限定大型二輪免許で乗れる車種の一部を独断と偏見で紹介する。
ヤマハ・FJR1300AS
![fjr1300as_color_002_2018_003[1]](https://livedoor.blogimg.jp/tadblog/imgs/5/b/5b44aa42-s.jpg)
大排気量AT車のメリットは長時間の高速巡航が楽に出来ることだろう。
実際ATをラインナップしている車種はツアラーやクルーザータイプが多い。
FJR1300ASはYCC-S(ヤマハ電子制御シフト)を搭載し、クラッチやギヤチェンジ操作からライダーを解放している。
ホンダ・NM4
![pic-color01[1]](https://livedoor.blogimg.jp/tadblog/imgs/b/2/b2f712bd-s.jpg)
ホンダが採用しているDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)の搭載車はATに分類されるので、AT限定大型二輪免許で全て乗ることが出来るようになり、選択肢はかなり広くなる。
中でもこのNM4は、現在は不人気車として扱われているが、車種の拡大で大化けするかも知れない。
近未来的なスタイリングに興味を持つ人は少なくないはずだ。
アプリリア・MANA850 ABS
![aprilia_MANAGT_001[1]](https://livedoor.blogimg.jp/tadblog/imgs/e/c/ec44c9b9-s.jpg)
850ccVツインエンジンを搭載し、CVTとメットインを備えたコンパクトツアラー。
コンセプトとしてはホンダNC750X DCTに近い。