これは酷い
【バイク卒検で教官脅す?男逮捕】神奈川県厚木市の自動車学校で教官らを脅し、大型バイクの卒業検定で無理やり合格にさせたなどの疑いで男を逮捕。検定員や学校関係者は虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで書類送検。 https://t.co/AAAfSvpQ1O
— Yahoo!ニュース 速報や地震情報も (@YahooNewsTopics) 2017年8月29日
大型自動二輪免許が教習所で取得できるようになって久しい。
以前は運転免許試験場での一発試験しかなく、大型二輪免許はライダーの憧れだった。
現在は教習所で比較的手軽に取得できるので、口の悪い古参ライダーは「免許を買う」などと揶揄するが、文字通り、そんな事件が起こった。
去年10月、神奈川県厚木市の自動車学校で、教官らを脅して大型バイクの卒業検定で無理やり合格にさせたなどの疑いで自称・会社役員の容疑者(54)を逮捕した。
警察によりますと、容疑者は、細長い板の上を走行する試験で脱輪して不合格になりましたが、「滑っただけだ。もう1回やらせろ」などと怒鳴って、合格にさせていました。
直線狭路、いわゆる一本橋の試験のことだろう。
一本橋は、長さ15メートル、幅30センチメートル、 高5センチメートルの板状の道を、大型二輪なら10秒以上の時間をかけて通過する試験だ。
自動二輪車の免許を持っている人なら解るだろうが、一本橋はクラッチ、ブレーキ、スロットルの微妙な操作が試される試験で、脱輪は一発不合格だ。
指定時間以上でゆっくり走ることが重要なので、「滑って不合格」になるような試験ではない。
この容疑者、よっぽど下手くそだったのだ。
警察は合格にした教官ら3人も、虚偽の合格証明書を作成したなどとして書類送検した。
教官らは「これ以上、文句を言われると負担が大きいと考え、早く卒業させたかった」
いや、あかんやろ。
いい加減な技能のまま公道に出れば、遅かれ早かれ事故を起こし、無関係な人たちを巻きこむかも知れない。
自動車学校って、普通の学校みたいに素行の悪い生徒を退学にするとかできないのだろうか。
私が限定解除試験を受けた運転免許試験場では、合格者講習の際に未成年の合格者の胸ポケットにタバコが入っているのを試験官に見つかり、合格を取り消されていた。
無意味に高圧的なのも困りものだが、不法行為をする者については、このぐらい厳しくしても良いと思う。
しかし、この事件、どうして警察の知るところとなったのか不思議だ。
虚偽の合格証書であることは当事者しか知らないはずだ。
容疑者が「恫喝して合格にさせた」と自慢げに吹聴して回ったのか、あるいは教官が自責の念で申し出たのか。
不正が行われた自動車学校では、今後、監視カメラを導入し、検定状況を撮影するという。