ゆっくり走るよ

ゆっくりバイク系ひとりオウンドメディア。 ヘンテコなバイクでツーリングしたりキャンプしたりしながら、バイクや旅の話をしています。

カテゴリ:バイク > TZR250SP

マジかよ


TZRはバブル時代の乗り物なので、お世辞にも燃費が良くありません。
街乗りでは一桁台のこともザラです。

TZRは16リッタータンクで、内3リッターがリザーブですが、燃費が悪いので大体150kmを目安に給油することにしています。

さて、今回、磐田まで往復し、燃費計算したところ驚くべき結果が出ました。

今回の総走行距離809.5kmに対し、総給油量は46.57リッター。
平均燃費は何と17.4km/Lです。

今回は行程のほとんどが高速道路だったのと、ハイオクガソリンの使用で燃費がよくなったようです。
普段の街乗りではレギュラーガソリンを使用しているのですが、長距離ツーリングでは低回転高負荷時のノッキング耐性を期待してハイオクガソリンを入れてみました。
結果は想像以上で、低回転時に明らかに走りに力強さが感じられました。
荷物満載だと普段以上にパワーの差を感じられます。


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ちなみに今回の最高記録は新名神・土山SA~東名・浜名湖SAまでの間で、実に20.2km/Lを叩き出しました。
普段の燃費からは信じられない数値です。




もっと驚くことがありました。
先述の通りガソリンの総給油量は46.57リッターなのですが、2サイクルオイルの給油量は500ミリリッター弱なのです。

ガソリン:オイル混合比で言うと93:1です。

マジで?

普通2サイクルエンジンの混合比は30:1とか50:1とかだと思います。

おかしくない?
どこか壊れてない?

ほとんど高速道路で、ずーっと6千回転で走るような状況でしたが、こんな事ってあるんでしょうか。
エンジンは行程中も帰って来てからの街乗りも変わらず快調です。





いつも使っている2サイクルオイル。
煙が少ないしエンジンもよく回る。
これとハイオクガソリンの組み合わせが燃費向上につながったのかも知れない。

クラッチ

久し振りのロングツーリングから帰還した我がTZR。

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この日はクラッチのメンテナンスをしました。
どこかに不具合が有るとか言うわけではないのですが、1年に1回は開けるようにしています。
理由は、この車両に付いているクラッチのせいです。

私のTZRはSPモデルなので乾式クラッチが装備されています。

ところが、この車両のクラッチは部品構成が純正と異なっています。
どうやら前オーナーが変更したようなのですが、今までいくら調べても同じものが見つかりません。

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こちらがそのクラッチです。

本来なら5枚あるはずのフリクションプレート(摩擦材が貼ってある板)が4枚しかありません。
そして、1枚不足を補うように、クラッチプレート(金属の板)の厚みが異なっています。


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一番奥の板は形状も違っていて、厚みが3.35ミリも有ります。

実測値で奥側から、

3.35ミリ
2.55ミリ
2.65ミリ
2.00ミリ
2.00ミリ

となっています。
本来ならクラッチプレートは全て同じサイズで、サービスデータでは1.9~2.1ミリのはずです。
5枚のうち3枚は明らかに違うものが組付けられています。

本来の構成ではないので、マニュアルのメンテナンスデータは信用できず、定期的に開けてチェックしています。

いっそ、純正に戻そうかとも思っているのですが、現在不具合が無いので静観しています。
フリクションプレートが摩耗限度まで減ったらセットで交換しようかと考えていますが、全く減りません。
普通に考えれば、たかだか1万キロや2万キロで減ってしまうはずはないのですが、良く出来ているなと今更ながら感心してしまいます(笑)

駆動部の清掃とグリスアップをして、元通り戻しました。

また来年まで様子見です。






餃子鍋

翌日浜松で所用があるので、以前にも利用した渚園でキャンプすることにしました。


この日の利用者は5組ぐらいで、予約なしでも受け付けてもらえました。

渚園は浜名湖に面しているため普段でも風が強めです。
この日は晴天でしたが風が強く、焚火はあきらめました。

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駐車場横の「ウォット」の建物沿いにテントを設営しました。
こうすると南北の風は建物に遮られて東西だけになるので、北側に入り口を向ければ風の影響が最小限に抑えられるためです。


今回はバイクがTZRなので軽量化のため、いつも使っているワンタッチテントとタープではなく、ランドライトを使用しましたが、風が強かったのでこれが役に立ちました。
大きな前室があり、簡単な煮炊きなら前室でおこなえるためです。

ここは浜松なので、夕食は餃子鍋を作ることにしました。
材料は通い慣れた志都呂のイオンで調達しました。

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【参考画像】

ゆるキャン△」でなでしこが作っていたアレです。


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材料です。
浜松餃子(重要)、カット野菜、ベーコン切り落とし、焼き豆腐、名古屋鍋のもと。
手に入りやすい材料でアレンジしてます。

さすがは浜松だけあってスーパーにも浜松餃子が売られています。
普通の餃子との違いはキャベツの割合が多いことでしょうか。

カット野菜はもやし中心で白菜ときのこが入ったものがあったので、これを選びました。
浜松餃子にはもやしです。

本当は豚肉を入れたら良いのですが、少量買えなかったことと、潰しがきくのでベーコンにしました。
まあベーコン好きと言うのも有ります。

中国や台湾で売られている「火鍋のもと」みたいなのを探したのですが無かったので名古屋鍋のもとで代用しました。
辛い鍋というとキムチ鍋のもとをよく見かけるですが、キムチ鍋のもとは魚介スープのものが多く、この鍋には合わないだろうとのことで候補から外しました。


名古屋鍋のもとでスープを作り、煮立ったらこれらの具材をぶち込んで煮るだけです。


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【参考画像】

もはや切ってもいません。



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【参考画像】




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真っ赤だな。
だがそれがいい。


キャベツの多い浜松餃子の甘味と、もやしや白菜などの野菜と辛いスープがマッチして、とても旨いです。
ビールが進みます。


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食べ終わったらシメの麺を投入します。
実はこの麺は、この前のスープパスタに使った残りのパスタです。


寒い夜にはピリ辛の鍋で身体が温まりました。
寒いと言っても冬キャンプのような氷点下ではないのでテントの中は快適です。
身体がホカホカしている間にシュラフの中に潜り込みました。

翌日は訳あって早く出発しなければならないのです…。




なでしこが餃子鍋を作る1巻。


そして渚園キャンプ場が登場する5巻。


見付天神


磐田市にある見付天神(矢奈比売神社)は、悉平太郎(しっぺいたろう)伝説のあるところとして知られています。
昔、村娘をさらうヒヒ(化け猿)を退治するため、信濃の光前寺で飼われていた犬の早太郎(悉平太郎)を借り受け、見事退治したというお話です。

私が最初にこの話を知ったのは子供の頃「まんが日本昔ばなし」で放映されていたのを見たからで、他の有名な昔話より印象が強かったのを覚えています。

以前、ヤマハ発動機コミュニケーションプラザを訪れた際、近くを通ったのですが、その時は祭りが開かれていて大勢の客がおり、ちょっと立ち寄るという雰囲気ではありませんでした。

今回、ヤマハ発動機株主総会に出席したので、ついでに立ち寄ることにしました。

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山門の入り口です。
この先に駐車場があります。


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バイクは駐車場に置いていきます。


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奥の鳥居です。
右側に悉平太郎の像があります。


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霊犬悉平太郎像です。
テレビでは柴犬みたいな感じに描かれていた記憶があるのですが、像は秋田犬のような大型犬の姿をしています。

ヒヒを倒した悉平太郎のその後は諸説あり、戦いで深い傷を負い、途中で行き倒れてしまったとも、無事信濃まで帰ったとも言われます。また光前寺に帰り着いて一声吠えたのち息絶えてしまったとも言われます。
テレビでは結末がどうなったのか憶えていません。


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「六つ石」
昔の楼門の基礎の跡だそうです。


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社殿が見えてきました。



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社殿。
両側には狛犬ではなく願かけ牛があります。
なお、狛犬は入り口の階段のところにちゃんといました。


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願かけ牛(雌)。
菅原道真の守護動物とされる牛の体に触れて願をかけるそうです。


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右側には雄もいます。


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社務所にはお守りなどのグッズが並びます。


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俺の知ってる悉平太郎じゃない(笑)
こちらは悉平太郎をモチーフにした磐田市のゆるキャラ「しっぺい」だそうで、多数グッズ展開していました。


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御朱印を頂きました。


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社務所の右手に「霊犬神社」の看板がありました。


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神社は「つつじ公園」という公園の中にあるようです。


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霊犬神社の鳥居。


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霊犬神社のお社。
悉平太郎が祭神となっており、日本で唯一の犬を祀る神社としてペットの健康祈願などに訪れる人が多いそうです。
左手に見える丸い石は悉平太郎の子孫のお墓。
悉平太郎に子孫がいるとは知りませんでした。


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見付天神の社務所で霊犬神社の御朱印も頂くことが出来ます。
今年は戌年ということで、御朱印も特別版になってます。
通常版も選ぶことが出来ます。


ひょんなことから子供の頃に好きだったお話の主人公に出会うことができました。
今度は信濃の光前寺にも行ってみたいな。


新名神

新名神の神戸JCT~高槻JCTが3月18日に開通しました。
以前にも紹介しましたが、現在ボトルネックとなっている名神の宝塚トンネル付近の渋滞を回避出来るとあって、開通が待ち望まれていた路線です。

今回、ヤマハ発動機の株主総会に出席するため、静岡県磐田市までTZRで自走したので、その時の模様を少し紹介します。

神戸JCTから新名神へ進入するのですが、今までは山陽道方面から中国道へ東西に分かれるだけだったのが、新たに中央に新名神につながる道路が出来ており、道なりに進めば新名神に乗り入れます。
神戸JCTは今までもよく利用してきたので、ある日突然新しい道が増えるのは不思議な感じですね。




神戸新聞NEXTが記事にしている通り、交通量は少なく、分散効果が出ているようです。
何せ高槻まで一気に行けてしまうのだから亀山や名古屋方面に行くには非常に便利になりました。

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途中の宝塚北SAで休憩しました。
こちらも新名神の開通とともに開業した、NEXCO西日本で最大級のSAとのことです。
宝塚北SAの開業で、名神の吹田SAや中国道の西宮名塩SAの混雑がかなり解消されるものと考えられます。

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このSAは駐車場こそ上り下りで分かれていますが、施設は供用する作りになっています。

平日の午前中にもかかわらず、中はものすごい人混みでした。
SAの駐車場は空いているのに、この混雑はおかしい…と思って見てみると。

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裏に入り口と駐車場がありました。
このSAは、最近増えている一般道からも利用できるSAだったのですね。
このSAの場所は武田尾温泉の付近にあるため、そちらからの観光客も流入するかも知れません。
このSAはスマートICも備えているので、武田尾温泉へのショートカットとしても使えるかも知れませんね。
ただし、スマートICを使うとSAの利用は出来ません。

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本当は中のお店を見て回りたかったのだけど、人が多すぎてとても突入する気になれなかったので、トイレ休憩だけにしました。

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トイレも北側のメイントイレと南側のサブトイレの2か所があり、あまり混まずに使えそうです。

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ガソリンスタンドも有って給油が出来るのですが、下り側は休憩後に給油しようとすると、一旦駐車場内をぐるっと一周しないとスタンドに入れないレイアウトになっていて、ちょっとわかりにくいと思いました。

宝塚北SAを出発し、川西を経て高槻JCTへ向かいました。
途中いくつかトンネルがあるのですが、トンネルに入ると緑色の照明が車を追いかけて来る「ペースメーカー」と呼ばれる機能が備わっていて驚きます。
この緑の照明は車を検知すると一定速度で進行方向に流れていき、速度超過している車両には減速を、遅い車両には増速を促して交通の流れをスムーズにする効果があるんだそうな。
ちなみに二輪では作動しないみたいでした、残念。

そんな感じで高槻まで走ったのですが、新しい道路は広くて走りやすく、当初の目的でもある交通量の分散という点では成功していると思いました。
新しい技術も次々と取り入れられているようで、今後もどんどん便利に快適になっていくと思います。

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