なぜかな?





乗り物ニュースの記事より。

全国の高速道路で「よく混雑する」といわれる渋滞ポイントのなかでも、特にゴールデンウイークやお盆、年末年始などの時期に限って深刻な渋滞が発生する場所があります。そのひとつが、神戸淡路鳴門道の明石海峡大橋から垂水JCT付近までの上り線です。

この路線、私もゴールデンウイークに四国ツーリングの帰りに渋滞にはまってしまい、夜まで待っても渋滞が解消されなかったため帰宅を諦め淡路島で一泊したことがある。

 大きな原因は、Uターンラッシュによる交通集中です。明石海峡大橋から神戸、大阪方面に向かうクルマの多くは上り垂水JCTから第二神明道路を乗り継いで阪神高速3号神戸線に向かうのですが、垂水JCTの分岐路が左側1車線しかなく、その先の第二神明道路への連絡路も1車線になるため渋滞が発生しやすく、ピーク時には渋滞の車列が本線上まで伸びてきてしまうのです。
この渋滞を回避するには、垂水JCTの先の布施畑JCTまで進み、阪神高速7号北神戸線経由で阪神高速3号神戸線で大阪方面へ抜けるルートを、神戸淡路鳴門道を管理する本四高速の担当者は提案している。

地元民から言わせれば、阪神高速7号北神戸線から3号神戸線へ抜ける長田トンネルのルートは休日になると渋滞するのでGW期間の抜け道として有効なのかは疑問なのだが、迂回ルートを利用する車が少ない理由は意外なところにあった。

普段はこの道路を利用されないお客様も多く、カーナビで経路を検索すると「最短ルート」として垂水JCTからの分岐を案内されるケースが多いため、結局この場所で交通集中が起こってしまうのです。
原因はカーナビだったのだ。
以前、カーナビが抜け道として示したルート上にある田舎町に車が押し寄せた話を紹介したが、同じようなことが起こっていたのだ。

最近のハイエンドなカーナビは独自の道路情報を使って所要時間からルートを算出するため、近くて混んでいる道よりも遠回りでも空いている道を提示する。
しかし、安物のポータブルナビでは未だに最短距離のルートを提示するものも多い。

地元民なら迷わず迂回ルートを選ぶだろうが、観光などでやってきた他府県のドライバーにカーナビと違うルートを進ませるのは酷だろう。

しかも、
上り垂水JCTの手前は橋やトンネルが続く区間で、路肩に看板などを設置すると、わき見運転などの危険が出てきます。警察の指導もあり、標識や看板は最小限にしなければならないのです。
とのことで、案内看板すら設置できない状況にあるという。

私も以前使っていたポータブルナビがバカだったせいで、カーナビを利用する場合でも、あらかじめルートを下調べした上で経由地を適切に設定して思い通りのルートを通るように設定して使っている。
また、カーナビが算出した所要時間は信用せず、距離から概算した時間で到着時刻を予想している。

実は、どうしても迂回ルートを選ばせたいなら、効果的な方法が既にある。
ロードプライシング、つまり迂回ルートを通る車の通行料金を割引すればいいのだ。
常時でなくても渋滞する期間のみおこなえばいい。
値下げが嫌だと言うなら通常料金を渋滞期間のみ値上げするのはどうだろう。
ロードプライシングは確実に効果が出ることが実証されているので有効な手段となるはずだ。