遅せーよ!





キャンプを趣味とする女子高生を描いた人気アニメ「ゆるキャン△」には、登場人物が乗っているという設定でヤマハのビーノXC50Dと思われる車両が登場する。
「思われる」と言うのはアニメや原作漫画の作中では「原付」と呼ばれているだけで車種が明記されておらず、登場する車両のカラーリングはヤマハのラインナップに存在しない組み合わせになっている為だ。
(ただし、既存のパーツを組み合わせることでアニメの仕様を再現することは可能)

しかし、作中のデザインなどは明らかにビーノであり、作中の仕様に近い「パールシアン」カラーの2018年モデルはアニメの放送開始後にメーカー完売となった。

この人気を受けてかどうかは知らないが、アニメのタイアップ企画としてビーノのプレゼント企画が行われることになったらしい。






プレゼントされるビーノは今回の企画用に特別製作されるもので、恐らく作中のカラーリングに合わせたものになるのだろう。

しかし、この企画、遅きに失したと言って過言ではない。

と言うのも、作中モデルのビーノXC50Dは2018年春で生産終了し、5月からホンダ・ジョルノをベースにした新型にモデルチェンジする。
例えカラーリングを同じにしても作中のビーノにはならないのだ。

更に、作中に登場する施設や観光地などはアニメ放送前から早々とタイアップ企画を打ち出しており、観光客の増加などの成果を見せている。
「アニメに登場したぐらいで20万円もするバイクが売れるはずない」と考えるのは素人だ。
過去にはドラマでキムタクが乗ったバイクが飛ぶように売れたり、あるアニメの登場人物が使用した30万円もするギターや5万円もするヘッドホンが品切れするほど売れたのだ。
オタクの購買力を馬鹿にしてはいけない。
ヤマハももっと早くタイアップしておけば、今頃は空前のビーノブームが到来していたかもしれない。

かつて聖地巡礼に訪れたアニメファンを追い返してしまった「苺ましまろ事件」に代表されるように、企業も含め、この地域の人たちは実はあまりアニメやサブカルチャーに好意的ではないのかもしれない。