青島




愛媛新聞の記事より。

ネコが多い島として有名な愛媛県大洲市の青島の住民は20日までに、公益財団法人「どうぶつ基金」(兵庫県)や市の支援を受け、島の全てのネコの不妊・去勢を目指す方針を固めた。

私も何度か訪れた愛媛県大洲市の青島だが、知られている通り住民(13人)に対して猫(130匹)が多すぎる状況にある。
この状況を解消するため、遂に全匹への避妊去勢がおこなわれるようだ。

 島のネコは島民でつくる「青島猫を見守る会」が世話しているが、青島の人口は13人(1月末現在)と少なく平均年齢も75歳以上と高いため、会は昨年7月、将来的な世話が難しいことを理由に、全てのネコの不妊・去勢に向けた支援を市に求めていた。
記事では触れられていないが、小さな島内で繁殖を繰り返すことによって、近親交配が起こりやすくなり、生まれつきの病気を持ったり体の弱い猫が生まれやすくなっていると聞いている。

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実際、島内の猫には茶虎が非常に多い。


 青島のネコは住民が発信した観光資源ではなく、テレビやインターネットの情報拡散で13年から人気が高まった。現在は世界中の人々が島へ見物に訪れる。

観光客の増加に伴う島民の感情にも配慮が必要だ。
幸いなことに、青島へ渡るには一日2便しかない定期旅客船を使うしかないので、一日に渡れる人数は35人しか居ない。
しかし、元々島は観光地ではないので、静かな暮らしを望んでいる島民が大半だ。

猫の世話と生活環境の維持を考えると、今回の決定は苦渋の決断だったのではないか。


青島に暮らす人と猫に転機が訪れようとしている。