電動化





日刊工業新聞電子版の記事より。

 【台北時事】台湾行政院(内閣)は22日までに、大気汚染対策として、2040年にガソリン車の販売を禁止すると発表した。電気自動車(EV)などへの移行を進める。移動手段として広く使用されている二輪車は35年までに電動化する。


地味に大ニュース。
台湾は日本と比べて、はるかにたくさんの二輪車が走っている。
それだけ台数が多ければ、電動車へ移行する環境メリットは日本以上の効果を期待できる。

私は先月まで台湾に居たのだが、実は台湾ではバイクの電動化は進んでいて、私が居た時でも電動スクーターをよく見かけた。
電動スクーターを販売する店もいくつか見かけた。


image

例えば、これは台湾のGogoroというメーカーのバイクだが、このメーカーのビジネスモデルは、各所に設けたバッテリーステーションに使用済みバッテリーを返却し、充電済みバッテリーを受け取るというもの。
バイクだけでなくインフラまで手掛けようとするものだ。

これなら充電の手間がいらないし、ガソリン車のようにすぐに走り出すことが出来る。

台湾は日本に比べて規制が緩いので、新しい技術やシステムが取り入れやすいのだろう。
このような環境的バックボーンがあるから、台湾政府も電動車への移行をやり易いのではないか。

 電動化をめぐっては、英国やフランスが40年までにガソリン車とディーゼル車の販売を禁止する方針を打ち出している。中国は国策としてEVやプラグインハイブリッド車(PHV)への移行を強力に推進している。

世界の流れとして、電動化は避けられなくなって来ている。
日本もこの流れに乗らないわけにはいかないので、いずれ電動化の波はやって来るだろう。
メーカー各社はもとより、政府や自治体はどんな対応を取るのだろうか。
電動化技術は従来のエンジン技術を持たない企業でも容易に参入できるから、メーカーの力関係の大転換が起こるかも知れない。

我々ユーザーとしては、エンジンだろうが電動だろうが乗って楽しいバイクを出してくれればそれで良いんだけどね。