つうかあ





三宅島を舞台に、サイドカーレースに挑む女子高生を描くアニメ「つうかあ」が始まりました。

題材がサイドカーと言うこともあり、サイドカークラスタでは放送前から注目されていた作品です。

第1話は、登場人物や舞台の紹介的な内容なので、今後の展開に期待するわけですが、ひとつ気になったことが。


冒頭、主人公の女子高生二人が、ナンバー付きのニーラーで通学するシーンなんですが、二人ともノーヘルなんです。

いつもなら、演出だろうとスルーするところですが、ががが。


やはりと言うか、一般にはなじみの薄いサイドカーを扱った作品なので、このシーンを見て「サイドカーにはヘルメット着用義務が無い」と思った人が多数見受けられました。




車両の構造によって変わりますが、この車両はたぶん違います。







んなわけない。






惜しい。


中にはこんな人も。




逆!逆!
軽二輪だからヘルメット装着義務があるんですよ!



当ブログでも「サイドカーのヘルメット装着義務」については何度も取り上げています

サイドカー付きオートバイの運転には自動二輪免許とヘルメット装着が必要です。
一方、見た目が似ていても、トライクの運転には普通自動車免許が必要で、ヘルメット装着義務がありません。

作中のニーラーが自動二輪車であれば、当然ヘルメット装着義務があります。
仮にトライクであれば普通自動車免許が必要になるため、18歳未満の高校生は運転できません。

作中の三宅島は「特区」となっていて、公道でも速度無制限区間があったりします。
また、ノーヘル走行の二人が警察の前を通過しながら警察官が何も咎めないというシーンもあって、作中の三宅島ではサイドカーのノーヘル走行が認められているのかも知れません。

そのような設定ならそれで構わないのですが、作中で説明して欲しいところです。
実際に勘違いする人が少なからず出ていますし。
また、警察官のシーンでは主人公の違法行為を黙認しているようにも受け取れました。

戦車道などと違い実在の競技を題材にしていて、日本サイドカーレース協会の協力を得てリアリティを追求した作品ですので、こうしたところもリアリティを持たせて欲しかったです。

あと、最初にフィクションと断っているからと言うのは理由になりません。
あれは面倒ごとが起こった場合のための制作側の言い逃れであって、設定ではないからです。
ドルゲ事件を引き合いに出すまでもなく。

ヘルメットは規則を守るためではなく命を守るために装着するものです。
法規がどうあれ、サイドカーに乗るときは必ず装着しましょう。






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放送を見逃した人もこちらから。
プライム会員なら無料で視聴可能。