悲しい
サイドカー付きオートバイが林に突っ込む 母親が重体 #nhk_news https://t.co/reDqZDtMDX
— NHKニュース (@nhk_news) 2017年8月23日
何とも痛ましい事故が起こった。
23日午後2時ごろ、札幌市南区定山渓の道道で、小樽方面から定山渓に向かって走っていた家族3人が乗ったサイドカー付きのオートバイが道路を飛び出し、およそ2メートル下の林の中に突っ込みました。
ニュース映像によると、車種はウラル・ギアアップで、フロントブレーキがドラムなので2008年以前の年式のものと思われる。
現場は片側1車線の右カーブで、警察は、オートバイがカーブを曲がりきれずに道路の外に飛び出したと見て詳しい状況を調べています。
よくある速度超過による路外逸脱のようだが、サイドカーの場合、二輪車や四輪車のそれとはニュアンスが異なる。
緩やかな下りの右カーブを曲がり切れず路外逸脱と聞いて、多くのサイドカー乗りは自分の経験を思い出したはずだ。
一般に、サイドカーは転倒しないと思われているが、それは立ち転けレベルの話であって、走行中に転覆する可能性は二輪車や四輪車の比ではない。
サイドカーは本車2輪、側車1輪の3輪で、エンジンのある本車側がどうしても重くなり、四輪車よりもホイールベースが短くて重心が高い。
以上から、ちょっとしたカーブですぐに側車が浮いてしまう。
それは二輪車や四輪車が難なく通過できるような低速でも起こる。
さらに、サイドカーはカーブを曲がるときハンドルを操作して曲がるので、ハンドル操作で側車が浮くと、反射的にハンドルを戻してしまう。
その結果、カーブで車両が外側に振られ、ガードレールに擦ったり、最悪路外へ逸脱してしまう。
今回の事故も、無謀な速度超過ではなく、こうしたサイドカーの特性が原因となって引き起こされたのではないかと考えている。
事故を起こした運転者の技量や経験はわからないが、サイドカーの特性に起因するものなので、誰にでも起こりえる事故なのだと肝に銘じておきたい。
同じサイドカー乗りとして、事故に遭われた方の一刻も早い回復をお祈りする。