嘆かわしい




埼玉新聞の記事より。

本格的な夏の行楽シーズンを迎え、飯能市の山間部で道路を管理する行政、警察が頭を悩ませている。通行止めを突破し、林道を走るオフロードバイクが後を絶たず、有効な手立てが打てないためだ。

ずいぶん前から、この手のことは問題になっていて、警察の手が及ばないことを良いことににやりたい放題のヤカラは「林道の暴走族」などと揶揄されてきた。

今年5月、都内の50代男性が同市下名栗の森林管理道(林道)大名栗線をバイクで走行中、誤って約100メートルの崖下に転落、死亡した。全長約21・7キロの大名栗線は落石の危険があるため、全線通行止めとなっていた。男性は整地されていない土や砂の上でも走行できるオフロードバイクに乗っていた。

この事件をきっかけに、ついに行政が指導に乗り出したというわけだ。

当たり前だが、山には地権者がいて、林道はそれらが森林作業をするために整備した道で、道路交通法上の道路ではない。
なので、警察は取り締まりの対象にできない。
しかし私有地なので通行禁止を破って侵入すれば不法侵入に問われる。

私有地である林道を一般に開放しているのは、地元民の利便性などのためで、言わば黙認されているに過ぎない。
通行禁止を突破してまで侵入するようなオフロードライダーが増えてくれば、当然地権者の対応は厳しくなり、将来完全閉鎖や不法侵入として刑事事件になる可能性もある。


道の駅での車中泊と同様、権利者の厚意で通らせてもらってるのだから、それを十分理解したうえで利用してほしい。

「ネットで有名だから」は論外だ。