ミニカー
 
WEBカートップの記事より。



 ミニカーというと、いわゆる趣味で集めるような玩具的なものをイメージするかもしれないが、今回は実車。混同を避けるために、マイクロカーと呼ばれることもあるが、いずれにしても軽自動車や小型特殊などのようなクルマの種類のことを指している。パッと見、それとわからないような車種もあるので、あまり見かけないように思うかもしれないが、最近は流行っていることもあって、よく見るとけっこう走っていることに気がつくはずだ。

元記事では、ホンダのジャイロを改造したミニカーを例に取り上げ、ミニカー化する事のメリットを強調しているが、肝心の「どうしてそうなるのか」が一切触れられていない。

 このミニカー、法律的には曖昧で、125ccのピンクナンバーのバイクが原付二種と小型自動二輪とそれぞれ呼ばれるのと同じように、まず道路交通法では自動車扱いで、道路運送車両法では原付扱いとなる。
ミニカーは法的に曖昧と書かれているが、そんな事は一切無く、この記事を書いた人が関連法規を理解していないだけに過ぎない。もし理解しているなら、運転免許の話をするのに道路運送車両法を持ち出したりはしないはずだ。

現在の道路交通法ではミニカーは普通自動車に区分されているので、運転には普通自動車免許が必要だ。そうなった経緯はミニカーの登場から追っていくと分かり易い。

日本でミニカーが登場したのは1981年(昭和57年)に光岡自動車が発売したBUBUシリーズからとされている。
当時の道路交通法ではミニカーは原付区分だったので原付免許で運転でき、法規制も原付に準じたものだった。原付免許で運転できるため、身体障害者やお年寄りなど身体の不自由な人が手軽に利用出来る全天候型の乗り物として人気を得た。
利用者が増えるにつれ、1985年(昭和60年)の道路交通法施行規則改正によりミニカーは普通自動車に区分変更され、運転には普通自動車免許が必要になった。また、普通自動車なのでヘルメットの着用義務も無くなり、法定最高速度は60km/hになった。
この法改正は安全上の問題と言うより、当時の軽自動車(当時は幅1.4メートルまで)に近い車幅(最大1.3メートル)の乗り物が下位免許である原付免許で運転できてしまう矛盾の解消が目的だったと思われる。安全上の問題なら最高速度が60km/hに引き上げられたことと矛盾しているからだ。

一方で、道路運送車両法の区分は変更されなかったので、排気量50cc以下で三輪以上の原動機付自転車(原付一種)のままとなった。
道路運送車両法上の自動車ではないので、自動車専用道路は通行出来ないし、シートベルトや衝突安全基準への適合は必要ない。

最近ではカーマニアが道楽として乗る事も増えたミニカーだが、現在でも身体障害者やお年寄りなどの移動手段として一定の需要があることを知っておくべきだ。