マツダ




株主です。

そんなにたくさん持ってるわけではありませんが、株主総会は面白いので毎年出席することにしています。


一年ぶりのマツダ本社。
天候は小雨交じり。


ロビー受付で出席票をもらって入場します。


会場の本社講堂へ向かいます。

NHKの報道によると、今年の出席者は411人。

今期は、過去最高の155万9千台の販売を達成したものの、為替変動の影響などで営業利益は前期比1011億円減、44.6%減の1257億円となったことなどが報告されました。

冒頭に小飼雅道社長より、1株当たり20円の配当を今株主総会に諮ることが発表されました。
(注:第1号議案、その後可決)



続いて株主との質疑応答。
(注:発言の順序は時系列ではありません。)


株主総会と議案について質問がありました。



株主
「例年より株主総会開催日が一週間遅い。何故(株主総会集中日の)今日になったのか。」

吉原 誠・グローバル監査・CSR・環境・秘書・総務・法務・コンプライアンス・リスクマネジメント・病院担当
「事前に送付している招集通知の準備、および株主が対応するための期間を考慮した。」

(注:他社の株主総会と重なるため、不満を述べる株主さんが数人いました。)



株主
「(2号議案の取締役候補の)小野(満)氏は何故再任されるのか。(出身の)住友銀行の影響ではないのか。」

小飼 雅道・社長兼CEO
「選任は役員体制諮問委員会の審議を経ていて、海外経験など多くの知見があり、活躍を期待している。」



株主
「(3号議案の)社外監査役候補の平沢(正英)氏は資質がないのではないか。(同氏は)ロイヤルホテルの監査役を長年務めているが実績を残していない。」

金井 誠太・会長
「人選については人格識見とも監査役にふさわしい人材との判断で推薦している。」



株主
「取締役に外国人がいない。外国人に適切な人材がいないのか。」

小飼氏
「取締役選任は性別国籍に関わらず、企業価値を高められる人材を選任する。今後も適任者がいれば積極的に採用していく。」



株価と為替について質問がありました。



株主
「株価について。時価総額で三菱自動車を下回る。新しい技術開発などが株価に反映していない。」

小飼氏
「現在の株価について発言は差し控える。財務基盤強化をしっかりおこない、株主からの信頼を得ていきたい。」



株主
「為替リスクについて。生産国と生産比率はどうなっているか。」

圓山 雅俊・グローバル生産・グローバル物流担当
「生産比率は日本60%、海外40%。為替リスク軽減のため、バランスを上手く取りながら製造していく。」



先日破綻したタカタへの対応について質問がありました。



株主
「タカタの破綻について。損害賠償してもらえるのか。」

藤川 和久・グローバル購買・コスト革新担当
「法的手続きの中で『リコール債権』に対する債権者として回収に努める。」



販売戦略について質問がありました。



株主
「マツダブランドの定義は何か。」

青山 裕大・営業領域総括、ブランド推進・グローバルマーケティング・カスタマーサービス担当
「走る喜びを通じて顧客の人生を豊かにしていくことに貢献することと考えている。」



株主
「(中国市場専用車の)CX-4を日本でも生産販売できないか。」

青山氏
「商品をグローバル展開しているが、各国のニーズに合った商品があることも勘案している。生涯顧客獲得のための最適な商品体系を作っていく。」



株主
「中国の合弁会社について。マツダの資本比率を増やしてはどうか。」

渡部 宣彦・中国事業担当、マツダ(中国)企業管理有限公司董事長
「長安マツダ、一汽マツダとも良好な関係を持っている。この関係を継続していきたい。」



株主
「昨年の全国販売台数のうちマツダの割合は4.4%。広島県でも東部ではマツダの車は少ない。市役所など公共団体に売り込んでいるか。」

福原 和幸・国内営業・法人販売担当、マツダ中販株式会社代表取締役社長
「2018年3月期にはCX-8、CX-3ガソリンエンジン車の追加で販売拡大して行きたい。公共団体では福山市などに多く採用されている。」



技術について質問がありました。



株主
「MRCC(マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール)は便利な機能だがアピールされていない。CMなどで機能的なところをもっと打ち出していけないか。」

藤原 清志・研究開発・MDI・コスト革新統括
「MRCCは前車の速度に合わせて速度と車間を自動調整する機能で、大変好評を得ている。」


株主
「自動運転について。」

藤原氏
「先進安全技術『i-ACTIVSENS』を進化させることで自動運転技術を確保可能。公表できないが、産官学共同で進めており、いつの日か自動運転技術を発表できると考えている。ただ、出来る限りハンドルを握った状態で社会の安全を維持するとの考え方で進めている。」


株主
「水素燃料車について。(水素ロータリーのような)水を排出する車は冬場の路面凍結を引き起こし危険なので、直ちに開発をやめるべき。」


藤原氏
「水素を生成し貯蔵することにおいて、温暖化抑制につながるかを研究している。現時点では水素ロータリーの開発はおこなっていない。」


ロータリーエンジン搭載車について。


株主
「今年でロータリーエンジン搭載車の発売から50周年となるが、新しいロータリーエンジン搭載車は発売されるか。」

藤原氏
「ロータリーエンジンの開発は継続している。現在はまだ発表できる段階にない。」


株主
「ロータリーエンジン車は発売されるか。」

金井氏
「時期が来たら発表する。」

(注:ロータリーエンジンの話題は株主総会のFAQで、いつも同じ回答です。仮に発売予定が有っても、軽々しく口にするはずがありません。)



モータースポーツについて。



株主
「MZレーシングの活用について。」

青山氏
「MZレーシングを含むモータースポーツ活動は、顧客の車両で気軽にレースを楽しみ、それを通じて顧客のカーライフが充実していくことがモータースポーツだと認識している。」


株主
「ニスモ、G'zのようなスポーツモデルを作れないか。」

青山氏
「どの車でも走る喜びを実感できる商品展開を考えている。」



株主
「スポーツカーに力を入れてほしい。RX-7などの部品再生産を検討してほしい。」

青山氏
「部品供給会社などと検討していきたい。」




株主
「障碍者の雇用について。」

藤賀 猛・管理領域統括補佐、グローバル人事・安全担当
「障碍者の雇用率は2.06%。法定雇用率の2%を達成している。障碍者雇用に積極的に取り組んでいる。」



意見、要望など。


株主
「車種拡大のためスズキ、スバルと協業してはどうか。」

株主
「ロータリーエンジン車のパトカー仕様を発売してほしい。」

株主
「株主からの良い提案を残せるようにして欲しい。」

株主
「株主が広島に来る機会を増やす取り組みが出来ないか。」

株主
「株主総会での株主の要望を記録、公開してほしい。」

金井氏
「意見として承る。」


利益の減少はあったものの、総会は大きな混乱もなく終了しました。

総会の後はマツダミュージアムと工場見学です。
株主だからと言って、特別なルートが組まれるわけではなく、一般のミュージアム見学と同じです。


一般と違うのは昼食代わりの軽食と飲み物が用意されることでしょうか。


来期も黒字を維持してほしいですね。