特例
 
警察庁は4月8日付け「電動キックボードに係る産業競争力強化法に基づく特例措置について」通達した。



これは産業競争力強化法に基づく事業活動計画に認定された電動キックボードのシェア事業者が貸与する車両で、事業の実施区域内の道路を通行する場合に適用される特例である。

通常、出力0.6キロワット未満の電動キックボードは原動機付自転車に区分されるが、以下の条件に該当する車両については“特例電動キックボード”として小型特殊自動車に準じた扱いとなる。
  1. 新事業活動計画に認定された事業者が貸与する車両で、事業の実施区域内の道路を通行する。
  2. 車両寸法は長さ140センチメートル、幅 80センチメートル、高さ 140センチメートルを超えない。
  3. 原動機として、電動機を用いること。
  4. 15キロメートル毎時を超える速度を出すことができないこと。
  5. 運転者席は、立席であること。
※上記条件を1つでも外れると、特例を受けられない。
特に特例電動キックボードを利用中にうっかり事業区域外に出てしまうと交通違反となる場合があるので注意が必要。


実際に特例電動キックボードを運転する場合の規制や運用については、次のとおり。
  • 特例電動キックボードに該当する車両のうち、定格出力0.25キロワットを超えるものは自動車(小型特殊自動車)に該当する。
※定格出力0.25キロワット未満は原動機付自転車に該当するが、現状、認定事業者が貸与する車両は全て0.25キロワット以上である。

  • 特例電動キックボードを押して歩いている者については、機体の電源が入っているか否かにかかわらず、アクセルを操作していないのであれば歩行者となる。

  • 特例電動キックボードの運転者は、小型特殊自動車を運転することができる免許を受けていなければならない。
※普通自動車免許または普通自動二輪車免許があれば運転できる。原付免許では運転できないので注意。

  • 特例電動キックボードは小型特殊自動車に該当するので、運転者はヘルメットの着用義務がない。
※被っておいたほうが安全なのは言うまでもない。

  • 特例電動キックボードは小型特殊自動車に該当するので、いわゆる「小回り右折」を行わなければならない。
※二段階右折をすると違法(右左折方法違反)となるので注意。
時速30キロメートルの原付や自転車が二段階右折で、時速15キロメートルの特例電動キックボードが小回り右折なのは釈然としないが、特例電動キックボードも事実上は押し歩いて二段階右折することになるのではないか。

  • 自転車一方通行の標識があるところでは、特例電動キックボードも逆走禁止。
※降りて押す場合は通行可能。

  • 「車両進入禁止」、「指定方向外進行禁止」及び「一方通行」の標識で普通自転車が除外されている場合、特例電動キックボードも除外される。

  • 特例電動キックボードは、普通自転車専用通行帯がある場合、普通自転車専用通行帯を通行しなければならない。

  • 特例電動キックボードは、歩道および路側帯を通行出来ない。
※小型特殊自動車であるため。ただし降りて押す場合は通行可能。


この通達は、あくまでシェア事業者の車両を事業区域内で使用する場合のみ適用されるものであって、個人が所有している電動キックボードは該当しないが、今後規制緩和が予定されており、上記に準じた運用に変更されると考えられる。