修理
未明にウラル北海道へ戻ってきたウラル。
大阪からウラル関西のY社長も到着し、K氏と二人で朝から故障原因の究明が始まりました。
先ず故障箇所を特定し、可能であれば修理してツーリングが続行出来るように取り計らってくれるそうです。
この対応には頭が下がります。
朝の段階でざっくり分かったことは、
- インジェクションの故障
- イグニッションコイルの焼損
- バッテリー上がり
バッテリー上がりについては、故障で止まるまで普通に使えていたし、ロードサービスからは動かしてもいないので、言われるまで全く気付いていませんでした。
修理まではしばらく時間が掛かるとの事で、この時間を利用して札幌へ遊びに行くことにしました。
ここに居ても足手まといにしかなりませんからね。
ウラル北海道のある手稲から札幌までは列車で20分ぐらいなので割と便利です。
札幌から地下鉄に乗り換えて、すすきのへ。
市電の路面電車にも乗りました。
200円の一律料金。
市電の東本願寺駅から歩くこと5分。
看板と行列が見えてきました。
えびそば一幻総本店です。
一度来たかったんですよね。
えびそば一幻は新千歳空港や東京八重洲にも店があるので、割とアクセスし易いのですが、せっかく札幌に来たのだから総本店で食べてみようかなと。
行列している間に予め注文しておきます。
スープはえびスープと豚骨スープの割合の違いで3種類あるんですね。
ここでは「そのまま」を選択。
味付けは「えびみそ」「えびしお」「えびしょうゆ」から選びます。
ここでは「えびみそ」を選択。
メニューには無いですが、店員さんに麺の太さを訊かれて細麺を選びました。
ご飯やサイドメニューもあるようです。
壁にずらりと並ぶ著名人の色紙。
「えびしお」を絶賛している著名人が多くて、「えびみそ」を選んだ私は一瞬考え込みました(笑)
10分ほど待ってカウンター席に通されました。
席は感染症対策でアクリルの仕切りが設けられています。
調味料などの備え付けは無く、希望すれば提供して貰える方式。
割り箸もラーメンと一緒に提供されます。
昨今、飲食店はどこも感染症対策で大変です。
ラーメン(830円)。
この時点でえびの強い香りがします。
トッピングはえびそぼろ、チャーシュー、煮卵。
麺は細麺を頼んだのだけど、太麺に見えるんですが(笑)
スープは思ったよりエビが主張して無くて飲み易いです。
このスープならやっぱり細麺のほうが良かったかな。
ごちそうさまでした。
次は「えびしお」を食べてみたいな。
えびそば一幻を出て街をぶらついていると、K氏から修理完了の連絡が入ったので手稲に戻ることにしました。
ウラル北海道に戻ってY社長とK氏から状況報告を受け、様々な事実が分かりました。
先ず、立ち往生の原因はやはりインジェクション。
【画像提供:ウラル北海道】
制御基板が見事に水没していました。
インジェクション本体に多量の水滴が付いているのがご覧頂けますでしょうか。
インジェクション制御基板はプラスチックカバーで覆われていますが、カバーの固定は3箇所のクランプで留まっているだけです。
このクランプが経年で開いて弛み、密閉性が失われたところに雨水が流れ込んだ模様。
経年と言っても、この車両は2017年10月に、やはり故障のためインジェクションを保証交換しており、3年弱しか経っていないんですが。
さらに、原因調査のため、Y社長がバッテリーを新品に交換したところ、イグニッションキーを抜いているにも関わらず燃料ポンプが動き出したそうです。
インジェクションに繋がるコネクタを抜くと燃料ポンプが止まったので、これもインジェクションが原因。
制御基板が故障して、燃料ポンプへの電流が流れっぱなしになってしまっているようです。
これで稚内でのガソリン流出とバッテリー上がりの理由が分かりました。
エンジンが作動していないにもかかわらず燃料ポンプが動き続け、溢れたガソリンがドレンから排出されたのです。
そしてバッテリーの電気が無くなるまでガソリンを流出させたのでした。
そうなるとイグニッションコイルの焼損も、制御基板からの異常電圧によるものと考えられます。
全部エレクトロジェットのインジェクションが原因じゃねーか!
【イメージ】
私はその場でケイヒンのアップグレードインジェクションキットを発注したのは言うまでもありません。
私が故障の一報を入れた直後に、K氏は大阪から交換用の部品と診断機を取り寄せていました。
幸いなことにイグニッションコイルはウラル北海道に在庫があり、インジェクションは店に転がっていたジャンク品を急場しのぎに取り付けました。
診断機は航空便で明日届くので、細かい調整は明日おこなうことになりました。
夕食はK氏お勧めの焼き鳥屋へ。
ちゃんと豚じゃない焼き鳥です(笑)
でも、ちゃんと豚の焼き鳥もあるよ(笑)
Y社長、K氏の尽力のおかげで、ツーリングを再開できる目処が立ちました。
本当にありがとうございます。
本日の走行距離 0km
積算距離(道内) 691km
(次回に続きます…)