中華クオリティ

近年は中華パーツのクオリティが向上したこともあり、いちいち「中華クオリティ」などと揶揄する事は無くなりましたが、今回久々に「中華クオリティ」と言えるブツを手に入れたのでご紹介します(ドクロ)

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これはBMW R75のテールランプのレプリカです。
ウラルや長江のカスタムパーツとしてeBayなどでよく売られています。
ベンダー数社から発売されていますが、恐らく製造元は同じ物だと思います。

このパーツ、ウラルのカスタムパーツとしては超有名なものなので、実際に取り付けている車両も見たことがあるのですが、同時に、その品質についても様々な噂を聞いています(お察しください)

まあ、加工前提のカスタムパーツなので、そんなことは大して気にせず購入しました。
eBayで購入して、大体3週間ぐらいで届きました。
新型コロナウイルスの影響で物流が滞っているので、思っていたより早く着いたと思います。

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こちらがそのブツです。
ボディは薄板の金属製で、赤いさび止めプライマーのみ塗られています。
大戦末期のドイツ軍戦車みたいですね(笑)

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配線を取り出している部分は、電線を無理矢理通したためかグロメットがバックリ裂けていました。
これでは内部に水が浸入してしまいます。
配線の取出はここを使わず、埋めてしまったほうが良いかも知れません。

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発光部分のレンズ径は約5cm(≒15c㎡)で、保安基準の20c㎡には届かないのですが、このランプはレンズの上部にも発光部分があるので、それも加えると何とかクリアしそうです。

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それよりも問題なのは、ナンバー灯部分のレンズが赤色になっており、これではナンバー灯として使えません。
商品画像では白色なので騙されました。
別途ナンバー灯を用意する必要があります。

続いて電球ソケット部分を見ていきます。
このような激安電気部品は必ず中を開けて確認しないと事故の元になります。

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隙間から電線のヒゲが見えます。
早速嫌な予感が(汗)


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ソケットを分解してみました。
何と言うことでしょう(汗)
電線の接続は芯線を撚ってあるだけでした。
これでは振動で緩んでしまうかも。
半田を盛るなりの対策が必要です。


ボディの塗装をするため、レンズを外そうとしたところ…

バキッ!

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レンズを固定する爪が折れてしまいました。
このレンズ、弾力がほとんど無いプラスチックで出来ていて、レンズの取り外しはほぼ困難です。
こんなことならマスキングすれば良かった。

こうして中華テールランプは一瞬でゴミクズと化したのでした。
終わり。