そうなの?

ダイヤモンド・オンライオンの記事より。



記事では、コロナウイルスの影響により公共交通機関での通勤が敬遠された結果、二輪車の販売が伸びているとしている。

だが、そうした小型の二輪車、中でも原チャリを運転する際は気を付けたほうがいい。
交通違反で捕まる割合が、他の排気量の二輪車とは段違いに多いからだ。

記事では2011年3月期と2019年3月期を比較し、原付は約30%減の510万3395台なのに対し、大型・普通二輪車の保有台数は約4%増の364万9321台とした。
保有台数に占める取り締まり件数比率は原付が9.5%から7%にとどまる一方、大型・普通二輪車は4.9%から2.2%へ半減していると言う。その差は実に3倍強にも上る。

ここで言う原付とは50cc以下の原動機付自転車のことだ。
法定最高速度30km/h、片側三車線以上の交差点での二段階右折、2人乗り禁止の制限がある。
特に速度違反は原付の違反件数で最も多いとしている。

 とはいえ、保有台数に占める違反件数比率でみると、一時停止、信号無視、通行禁止の3つはほぼ横ばいの一方、実は最高速度違反の数は2.3%から1.2%へと減っている。

意外にも2011年に比べて2019年の速度違反比率は半減している。
これは126cc以上の二輪車にも言える。

2011年3月期の5万9590件から、2019年3月期には2万7122件と、実に5割以上も減少している。
 通行禁止も違反件数はほぼ半減。そのほかの違反についても、積載運転を除けば、すべて減少している。
 また、保有台数に占める違反件数比率をみても、総じて減少している。
記事では大型・普通二輪車の利用者が交通ルールを守って運転しているからだとしているが、原付だって件数は減っているのだから二輪車全体に言える傾向で、大型・普通二輪に限ったものではない。


一方で原付二種の違反が目立っていると言う。

 図表1で記した通り、原チャリ、大型・普通二輪の取り締まり件数合計は2011年から2019年にかけて半減しているのに対し、原付二種は約1割程度の減少にとどまっている。

 違反で特に目立つのは一時停止である。取り締まり件数は1万4392件から1万6540件へと約15%も増えており、保有台数当たりの取り締まり件数でみてもほぼ横ばい。また、信号無視の違反件数もあまり減っていない。
原付二種の違反が増えている原因は保有台数の増加だ。
保有台数が増えれば取り締まり件数も増えるのは当然だ。
ただし、二輪全体で減少傾向の違反件数比率だが、原付二種では5.4%から4.1%の減少にとどまっている。
これらの原因として、相対的に安い原付二種の車両価格と、法改正で免許取得が簡単になったことを挙げているが、違反件数比率の減少割合が少ないのは保有台数の増加とあまり関係が無いように思う。

総じて、原付一種の違反比率が多いのは分かったが、このデータで結局何を言いたいのかよく分からない記事だった。