飲み屋にて
 

先日、仕事終わりに取引先の部長さんと飲む機会がありました。
いわゆる接待です(汗)

この部長さんは私が会社員時代からの取引先で、独立してからも時々仕事をくれます。
どれもろくでもない内容なのですが、金払いだけは良いので長く取引が続いています。
いわゆる腐れ縁です。 

その席で、
「ぶっちゃけ、年収いくら?」
と身も蓋もないことを聞かれました。

まあ、知らない仲では無いので正直に答えたところ、
「安すぎる」
との返事。

個人でやってるから会社のようには貰えないので、と言うと、
「個人だから余計に多く貰わないといけない」
と諭されました。

個人事業主は稼ぎが全部収入になる代わりに経費なども全て持ち出しとなります。
従業員ではないので労災保険には加入できず、私の職種は建設業などではないので特別加入も出来ません。
したがって、怪我や病気で仕事が出来なくなると、とたんに生活出来なくなってしまいます。

そんな訳で、その分のリスクを補うだけの報酬を貰わなければいけないと言う事でした。
当然、個人事業主なら皆んな分かってる事で、今さら言われる程のことでもありません。

そこで、では一ヶ月の案件だと、部長ならいくらで見積もりますか、と訊くと、
「○○○万」
と即答。
何と私の見積額の2倍です。
さらに、ネゴ代(価格交渉時の値引き許容範囲)として20%乗せた額で見積を提出し、90%以下では受注しないとの事でした。

さすがに高すぎるのではないか、と訊くと、
「安すぎる価格は発注側、受注側のどちらにもメリットが無い」

そして、
「安くしか受注できないのは、金が掛かる理由を顧客に説明できていないだけ」
と言われてしまいました。

確かに、無理な値下げは品質を下げることと同義だし、品質が低下すれは発注側もフォローに動く費用が掛かるので結局は安くならないんですよね。
口だけこう言う人は結構いるんですが、この部長の場合は本当に予算を取ってくるので、そこだけは信用できます。
「予算取ってくるのは俺の役目、下請けは関係ない」
だそうで、値引き交渉もほとんどありません。

「仕事の評価は結局カネ」
「感謝では飯は食えない」
てな事を公然と言い放つ人で、金払いだけは良いのです。
持ってくる案件はろくでもないものばかりですけどね。

私も次の案件からはしっかりと予算取りをしてみたいと思います(笑)