クラウザー・ドマニ
 
オートバイ用パニアケースなどを製造しているドイツのクラウザー社は、実は小数ながら独自のオートバイも手がけています。
中でもサイドカーである「クラウザー・ドマニ」は「究極のサイドカー」とも呼ばれサイドカー乗りの間では伝説的な車両です。
ちなみにタイトルの「魅惑のサイドカー」とは当時の日本代理店が公式サイトで付けていたキャッチコピー。

その全生産台数は300台に満たないと言われています。

その貴重なクラウザー・ドマニを目にする機会が突然訪れました。



何と、ヤマハオートセンター岡崎本店に中古車が入荷したと言うのです。
それも2台!

そこで、富士山からの帰りに岡崎へ立ち寄ることにしました。


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到着。
どこにあるんだろう?

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と思ったら、入口のところに思いっきり置いてありました。

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スクリーン内の2灯ヘッドライトとBMW・K1100のエンジンを搭載しているので中期モデルの日本仕様のようです。

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計器や操作スイッチなどはK1100のものがそのまま使われているようです。

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パッセンジャーシート。
座面が深くスクリーンがせり出していて、どうやって乗り降りするのか全く想像が付きません。
奥に見えるのはサイドブレーキレバー。

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一応トランクもあり、最低限の実用性は確保されています。


奥には整備中のもう一台がありました。
お店の方に許可を得て見せて貰いました。

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整備の為、カウルは外されています。

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スクリーンの外に1灯のヘッドライトとBMW・K1000のエンジンを搭載しているので、初期モデルのドイツ仕様のようです。


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普段見ることが出来ないフレーム構造。
創業者のミヒャエル・クラウザーが「理想のサイドカー」のコンセプトでレース用サイドカーの技術を導入して設計されたステアリングシステムです。
フレームはメッサーシュミット製。
重量配分の関係で燃料タンクは本車後輪横、本車と側車の中間に設置されています。

この、本車と側車が一体となったフレーム構造は日本に導入するとき問題となったそうです。
と言うのも警察庁の見解だと、本車と側車を分離できない構造のものは、道路交通法の三輪の普通自動車に区分されるためです。
しかし、最高速度180km/hに達する性能を持つこの車両を、オートバイの操作技能の無い者が運転するのは危険だとして輸入元がロビー活動を行い、晴れてサイドカーとして認定されたと言われています。

しかし、サイドカー乗りの観点からすると、この説明には疑問があります。
何故ならサイドカーに乗る場合、車両を傾けて旋回する自動二輪車の特性が身についている事が邪魔になることが多いのです。
サイドカーの特性に早く順応させたいなら自動二輪免許所持者より普通免許所持者のほうが有利なのです。
これはサイドカーの販売店も同様のことを言っています。

ただ、普通自動車になるとヘルメット装着義務がなくなるので、安全上それを嫌ったのかも知れません。
これは私の想像ですが、諸々の理由で「輸入元がサイドカーとして導入したかったから」が正直なところではないかと思います。

因みにこの2台、ツイッターで公開後大反響が有ったそうで、既に2台とも売約済みとなっていました。


さて、私がクラウザー・ドマニに夢中になっている間に、私のウラルの周りはこんな風になっていました。

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ここには店員も客もバイクが好きな人が集まっているんだから当然ですね(笑)