ゆっくり走るよ

ゆっくりバイク系ひとりオウンドメディア。 ヘンテコなバイクでツーリングしたりキャンプしたりしながら、バイクや旅の話をしています。

2020年06月

他人事?
 
ウェビックバイクニュースの記事より。




元記事ではバイクで走行中の男性が棒で殴られた事件を取り上げ、「マフラーの騒音がうるさかったから」と言う犯人の供述を紹介している。
そして、
自分がされたら嫌なことを、果たして他人にしていないか、をもっと真摯に考えるべきだ。
と結んでいる。


この事件とは次のようなものだった。



逮捕容疑は共謀し5月20日午後9時50分ごろ、同区玉出中の路上で、バイクで走行中の男性会社員(19)の頭を木製の棒(長さ約1メートル)で殴り、軽傷を負わせたとしている。
ここで注意したいのは、「マフラーの騒音がうるさかったから」と言っているのは犯人の供述であって、襲われた男性が整備不良のバイクに乗っていたという確証が何もないことだ。
この事件を扱った他のニュース記事なども探してみたが、そのような記述は見つけられなかった。

同課によると、5月2日には近くの路上で、2人乗りのバイクが男に棒で襲撃され、男性2人がけがをした事件があり、関連を調べている。
との記述もあり、実際は「族狩り」のような事をおこなっていたのかも知れない。

元記事でも触れられているが、騒音は主観的なもので、人によって感じ方は異なる。
その為に保安基準が設けられ線引きがおこなわれている。
メーカー純正も含めて、感覚的にうるさいと感じても保安基準に適合しているマフラーはたくさんあり、「うるさい」=「違法」とは直ちに断言できない
「うるさいと思ったから」人を殴るなど議論の余地もない。


あらためて、前述の事件のニュースに対するWEBのコメント欄にざっと目を通してみたが、今回の一件が周囲からどう見られているのかが伝わってくる。一部を要約して紹介すると、「周りに住んでる人への迷惑を考えない、警察に連絡しても追い払うだけで逮捕にはつながらない、何度走ってるところを襲いたいと思ったか」とか、「これは正当防衛。静かに暮らしている人々の邪魔をする輩にはそれ相応の罰が必要」など容疑者を擁護するような過激な意見も見られる。
ネット上の罵詈雑言をいちいち真に受けるのもどうかと思うのだが。
一般人には法知識の無い人も多く、「うるさい」=「違法」だと思っている人もたくさんいる。
このようなコメントが出てくるのは当然の話だ。
「それを肯定するような意見も少なくないことに大きな恐れと失望を感じる。」とか、まるで他人事のように言っているが、大多数のライダーは遵法意識を持ち安全運転を心がけていることを広く認知させていくのがあなた方ジャーナリストの役割ではないのか。


違法改造マフラーは論外だが、「ノーマルマフラーだから」とか「車検対応だから」と権利を主張するだけでは何も解決されないと思う。自分がされたら嫌なことを、果たして他人にしていないか、をもっと真摯に考えるべきだ。バイク乗りとしての矜持を持って社会の手本となるような“大人の行動”をしていきたいものだ。
権利を主張も何も、そもそも合法なのだから、違法ではないことに理解を求めるのが何故いけないのか。
現在までメーカーや業界団体などは二輪車の社会的地位や遵法意識の向上に尽力してきたが、この言説はそれらを全否定するものだ。
整備不良などの違法性の問題と、迷惑行為などのマナーの問題は切り分けて考えなければならない。

先ずは合法であることに理解を求め、その上でマナーの向上に取り組まなければ、「バイク乗り」=「暴走族」みたいな短絡的な思考の一般人を増やすばかりになってしまうだろう。



まさかの
 
緊急事態宣言が解除され、ようやくコロナウイルスによる騒動も落ち着きつつあります。
この日は、先日調整したウラルの試運転を兼ねて、ツーリングに出掛ける事にしました。
ツーリングは実に50日ぶりの事です。
と言っても、まだコロナウイルスの脅威が去ったわけではなく、営業自粛を続けている施設も多い中、県境を越えてのツーリングの態勢は整っているとは言いがたいので、近場に買い物に行く程度にしておきます。

軽く暖機の後、目的地へ向けて走り始めました。
ところが、30分ほど走ったところで、信号待ちの最中に突然エンジンが停止。
車両を交差点外に押し出して、安全なところで再始動を試みましたがスターターリレーがカチカチ言うだけでセルが回りません。
それならとキックスタートを試みましたが一向にエンジンが掛かる気配はありませんでした。

これはバッテリー周辺のトラブルと直感した私はロードサービスを手配。
レッカーが到着するまでの間に原因を調べてみることにしました。

スターターリレーは動作するがセルが回らないのは典型的なバッテリー上がりの症状ですが、ここで疑問が。
私はバッテリーのメンテナンスにはそれなりに気を遣っていて、乗らない時でも二週間に一度は補充電をおこなっています。
この日も5日前に補充電をおこなっていました。
現に出発時もセルは快調に回り、エンジンもすんなり始動し、ここまで走ってきました。

セルは回らないものの、ライトなどの電装品は動作するので、断線などでも無さそうです。

そうなると疑わしいのはレギュレーターの故障です。
レギュレーターはジェネレータが発電した電気をバイクで使えるように整える機器で、これが正常に作動しないとバッテリーが充電されず、バッテリー上がりや電気機器の故障の原因となります。

ウラルではありませんが、私は過去にレギュレーターの故障を二度経験しています。
一度はTZRで、前日まで快調に走っていて、次の日乗ろうとしたらバッテリーの電圧が6Vぐらいまで下がってしまっていました。

もう一度は以前乗っていたトリッカーで起こりました。
バイパス走行中に突然エンジンが停止し、スタートスイッチを押してもセルが回りませんでした。
今回のウラルの故障はこれに似ています。

どちらにせよ、ここではどうしようもないので、ロードサービスでディーラーに運び、調べて貰うことにしました。

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やって来たロードサービスの人は以前にもウラルを運んだことがあるそうで、慣れた手つきで積載をおこなっていました。
ディーラーの場所も知っているそうです。
大変心強い。

この場所は山の中で、最寄り駅から離れているためバスで帰ることにしました。



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バス最高!(白目)




 

純増
 

当ブログの5月の月間プレビュー数は

17579PV

でした。

いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。


先月より5000PVほど増加したのですが、実は4月のまとめを書くのをすっかり忘れていました

先月に引き続き、コロナウイルス騒動の最中、出張に行きまくっていたわけです(ドクロ)
当然ながら更新も滞り、読者の皆様には大変申し訳ないことになってしまいました。

それでも多くの方に読んでもらえたことは大変ありがたいです。
引き続き多くの皆さんに楽しんでもらえるよう頑張りたいと思います。


さて、先月はこんな記事が多く読まれました。

相変わらず当ブログの約半分のプレビュー数をたたき出している人気コンテンツ、静岡の人気レストラン「さわやか」関連。

コロナウイルスの影響で休業していましたが、5月21日より順次再開との事です。

SENAのインカム30Kを取り付けた時のレビュー記事です。
こちらも安定したアクセスがあります。


同じくSENAのインカム30Kのファームウェアをアップデートした時の記事です。
ファームウェアのアップデートに関しては「SENA 30KがMESH 2.0に対応」のほうが新しい記事なので、こちらも是非ご覧下さい。

ピックアップ

アクセス数が急激に伸びた記事を順位に関係なくピックアップして紹介します。
今月はこちらの記事がアクセスを集めました。

公開直後大きな反響があった記事です。
現在も多くのアクセスがあります。
この記事は主にアメリカ市場向けの車両について書かれており、日本仕様では異なる場合があるようですからご注意下さい。


一部業者が販売している公道走行可能を謳う電動キックボードの問題点を法律面から解説した記事です。
近年は公道走行可能を謳う電動キックボードが各社から発売されているので、その関連でアクセスが増えたのでしょうか。


日本の法規における4輪バイクの扱いについて解説した記事です。
新しいカテゴリーの車両が次々と発表されており、法律面の整備が急がれます。



相変わらず内容の乏しい当ブログですが、たくさんの方に読んで頂けたのは大変ありがたいです。

これからも可能な限り更新していきますので、良かったらお付き合い下さい。

よろしくお願いします。


準備
 
新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言が発出されて、自宅にこもる生活が長く続きましたが、いよいよ解除となりました。

外出自粛の影響で、しばらく動かすことが出来なかったウラルですが、再始動に備えて準備をしておくことにします。

最後に動かしたのはワカサギ釣りの時なので、50日ほど動かしていません。
しかしバッテリーの補充電は二週間おきにおこなっていたので、バッテリーについては問題ないはず。

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タイヤの空気圧がずいぶん減っていたので規定値まで補充しました。

整備記録を見直していると、タペット調整をしていない事が分かったので、やっておくことにしました。
私の場合、タペット調整は2500〜3000km走行の間隔でおこないますが、気になることがなければ各部の増し締めだけで済ませています。
今回は期間が開いていたので計測もやっておきます。

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シリンダーヘッドカバーを外します。
外すときに少量のオイルが漏れてくるので廃油受けを置いておきます。


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タペット調整前に、シリンダーヘッドナットを規定値で増し締めします。
規定値は50N.m。
ここが適切に締まっていないと、タペットの間隔が変わってしまうので調整の意味がなくなってしまいます。


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エンジン右側のゴムキャップを外します。
クランクを回すと、ここに上死点を示す矢印マークが現れるので、キックペダルを何度か押し下げてクランクを回し、矢印をクランクケースの合いマークに合わせます。
この時、スパークプラグを外しておくと圧縮が抜けて軽く回せると聞きますが、私の場合は外さなくても問題なく回せるので外していません。


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矢印を合わせただけでは左右どちらのシリンダーが上死点なのかは分かりません。
上死点では吸排気ともバルブは閉じているのでプッシュロッドには押す力が掛かっていないはずです。
ロッカーアームを指で引っ張って吸排気側ともカタカタ動けば、そのシリンダーは上死点だと分かります。
あるいはプッシュロッド自体を指で回してみて、吸排気側とも軽く回れば上死点だと分かります。


バルブとロッカーアームの間に隙間ゲージを差し込んで間隔を見るのですが、規定値0.10mmに対して吸気側が0.09、排気側は0.08でした。
現状でも特に不具合は感じず、元々狭いセッティングだったのかも知れませんが、規定値に合わせておくことにしました。


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手前側13mmのロックナットを緩め、0.10mmの隙間ゲージが入る様に奥側の10mmのナットを手で回して調整します。
隙間ゲージには廃油受けのオイルを塗ってから隙間に差し込みます。

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手を放しても隙間ゲージが落ちてこない程度に調整します。
上手く調整できていれば0.09mmでは緩すぎ、0.11mmでは入らないはずです。
調整ナットが動かないように注意しつつロックナットを締め付けます。
ロックナットを締めたときに隙間が変わってしまうことがよくあり、締めた後でもう一度隙間ゲージで確認しておきます。
私も何度もやり直しました。

これを吸排気ともおこないます。

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反対側のシリンダーも同様におこないますが、右側にはサイドカーがあるので工具が入りにくくて手間取りました。

エンジンを始動してみましたが問題は無さそうです。
これで不安の種がなくなったので、いつでも走り出すことが出来ます。



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