ケニー佐川 コラム【ライダーを悩ませる「足着き性」その解決方法とは!?】を公開しました。足着きの問題だけで乗りたいバイクを諦めてしまうのは勿体ないですよね。今回は足着きのノウハウについての考察です。
— ウェビック バイクニュース (@webike_bikenews) 2018年11月1日
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ウェビック バイクニュースの記事より。
実際のところ、「乗りたいバイクがあるけれど足が着くか不安」というのは切実な悩みだと思います。見た目もカッコよくて走り出してしまえば扱いやすいのに、足着きの問題だけで乗りたいバイクを諦めてしまうのは勿体ないですよね。
「乗りたいバイクがあるけれど足が着くか不安」という状況は、私もBMW R1200GSアドベンチャーを購入したときに体験した。
乗りたいバイクをその場の思い付きで選ぶ私は足着きなど全く考慮していないので、納車されてみると「えらいもんを買ってしまった」となるのだ(笑)
もっともGSの場合は先に試乗していて足が届かないのは分かっていたが。
元記事では、そんな足着きの悩みを少しでも解消できるかも知れないノウハウを紹介している。
走り出すときは意識しているのでまだいいのですが、危ういのは停止するとき。赤信号で止まろうとして足を着こうとしたら地面がなかった!というやつです。あるある過ぎる。
足を降ろしたところに轍があって、足が届かなかったというやつだ。
むしろ普段足の届くバイクのほうが気を付けなければならない。
私も昔、これでトリッカーを転かしたことがある。
元記事では、これを防ぐには着地位置の30センチ前方に足を降ろすよう指南している。
これはよく言われていることで、前よりに足を着くことで路面の状況を早めに把握し、足が後ろに流れてバランスを崩すことを防ぐ方法だ。
あと、私の経験では、出来るだけ車体に近いところに足を着くと良い。
車体の真下に近いところなら轍があっても浅いからだ。
また、実践している人も多いと思いますが、予め足を着こうとする側に腰をずらして足のリーチを稼ぐようにしています。ただずらすだけでなく、骨盤を左右に傾けて腰を落とす感じにするとさらに足が伸びます。これだけでもだいぶ楽になりますね。これはGSに乗っていたときにやっていた方法だ。
足を着くのは左だけと決めて、左側に腰をずらして足を着いていた。
もし右側に倒れたら諦めると心に決めていたのだが、それがしっかり意識することに繋がったのか右に倒れたことは一度もなかった。
左側に腰をずらすとブレーキペダルが踏めなくなったので、停止寸前に一瞬半クラッチを当ててブレーキの代わりにしていた。
これは癖になり今でもやっている。
サスセッティングでも足着き性はだいぶ変わります。一番効くのがリヤサスのプリロード(バネにかける初期荷重)。試してみればすぐ分かりますが、プリロードアジャスターを最弱にするだけでリヤサスの沈み込み量が増えて2cmぐらいは車高が下がります。プリロードを変えなくてもショックをソフト側に調整するだけでも足着きはかなり改善される。
GSは電子制御サスだったので、街乗りではサス設定を「コンフォートモード」、ショックを「ソフト」に設定していた。
用品で補う方法もあります。まずは履物。ライディング専用のブーツやシューズは踵がやや高く作られていて足首のホールドもしっかりしているので、スニーカーなどに比べて足を着いたときに安定感があります。ここで1cm確保。これはほとんどの人がやっていると思う。
足の届かないようなバイクに、わざわざ乗りにくいスニーカーなどで乗らないと思うけど。
そして、奥の手はローダウンキット。車高そのものを下げるためのキットがモデルごとにアフターメーカーから出ています。これもリヤサスの長さやリンクから変更してしまうものなどいろいろなタイプがあり効果は絶大です。さらに数cm確保。ローシート(あんこ抜き)とローダウンは最後の手段だが、ローシートはお勧めしない。
理由はシートだけが低くなると乗車時に膝が窮屈になって、長時間乗れなくなってしまうため。
また、シートが薄くなれば当然乗り心地も悪くなる。
シート形状を変えるならローダウンではなく、太ももに当たる部分を落とすだけでも足つきは改善される。
ただ、極端にバイクの姿勢を変えてしまうとハンドリングに悪影響が出る場合もあります。車両メーカーが膨大な時間とお金をかけて開発したバイクはある意味「最適化」されているので、それをいじることは良い面と悪い面があることは覚悟しておくべきです。同意。
ということで、足着きを正確に知るためには実際にそのバイクに跨ってみて、できれば試乗してみることです。見た目は大きくて手強そうだけど、実際に乗ってみたらすごく扱いやすくて足着きなど気にならなくなっていた、ということもよくあります。私がGSを選んだ理由も、試乗したら思いのほか良かったからだった。
実際に見て乗ってみることは非常に重要だ。
私が毎年モーターサイクルショーに出かけている理由の一つだし、バイク屋さんの店先を覗くだけでも良い。
乗りたくもないバイクに妥協して乗るより、可能な限り乗りたいバイクに乗ることをお勧めする。