ゆっくり走るよ

ゆっくりバイク系ひとりオウンドメディア。 ヘンテコなバイクでツーリングしたりキャンプしたりしながら、バイクや旅の話をしています。

2018年10月

こたつ布団?





@DIMEの記事より。

「外でもこたつで温まりたい!」という人の声に応え、LOGOSからこたつ布団や寝袋、クッションとして、シーンに応じて使い分けできる3WAYの封筒型シュラフが登場。

ちょっと、何言ってるか分からないんですが…という人も安心してほしい。
私も分かりません(笑)

「外でもこたつで温まりたい」という人がどれだけ居るのか知らないが、取り敢えずそう言う製品が出たらしい。


LOGOS「こたつ布団シュラフ12060」は、封筒型シュラフを開いた時の中央部が取り外せて、アウトドア用テーブルに掛けると、やぐらごたつのように使えるらしい。
ヒーターの代わりに「LOGOS どこでもソフト湯たんぽ(収納袋付き)」(別売)を入れることを推奨している。

最近は車中泊も増えて、車内での使用などでニーズがあるのだろう。

昔、月刊オートバイという雑誌の企画で、雪山にオフロードバイクで入って行って、雪上のやぐらごたつでみかんを食べるというのをやっていたのを憶えている。
当時はさすがにそれは無いわと思ったけど、今は実現できるだけの環境が整ったということなのだろう。
ちなみにその企画が、私が冬キャンプに関心を持つきっかけになったのだった。
人生何が起きるかわからんよね(笑)


中央部が開いているので、うまくやればワンポールテントでも使えそうだ。


これではないが、冬キャンプに湯たんぽは使っている。
火を使わないので比較的安全に暖を取れる。

バージョンアップ

先日、SENAのサポートソフト「SENA Bluetooth Device Manager」を立ち上げたところ、SENA 30KのファームウェアV2.0が出ていたので、ファームウェアをバージョンアップしました。



30KをUSBケーブルでパソコンにつないで、ソフトを起動すると、ファームウェア更新のメッセージが出て、「はい」をクリックすると更新開始。

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すんなりと更新完了。

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設定に新しく「Bluetooth インターコム Audio Multitasking」という項目が追加されていました。


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SENA 30K UTILITYアプリの説明によると、インカム通話中にナビなどの音声を同時に聞ける機能だそうで、SENA 20Sにあるものと同じようです。

で、ONにしてみたんですけど、私の環境では意味のないものかも。
と言うのは、私の周りには他に30Kを持っている人が居なくて、接続は普通のSENAかユニバーサルになります。
なのでBluetoothがそちらに占有されてしまって、スマホとの接続が切れてしまうのでナビ音声も電話も聞こえません。
取説ではスマホをメディアペアリングすれば、ナビ音声や音楽とインカム音声を同時に聞けるはずなんだけど、こちらも何故かインカム通信を始めると音楽が聞こえなくなりました。謎です。
余談だけど、スマホをメディアペアリングしてしまうとSENA 30K UTILITY アプリは使用できなくなりますのでご注意。
この機能はメッシュインターコム通信中じゃないと使えないのですかね。
まあ、予想はしてたけどね。




日本正規品はバイク用品店のみでの取り扱いで、通販では並行輸入品しかありません。
保証などのサポートが必要な方はバイク用品店での購入をお勧めします。




キルスイッチ






@DIMEの記事より。


最近、@DIMEでバイクネタがよく載るようになったので注目しているのだが、どう言った層に向けた記事なのかが良く分からないことも多い。
この記事もそうだ。
バイクに乗ってる人ならキルスイッチを知らない人は少ないと思うし、バイクに乗らない人には全く興味のない記事ではないだろうか。

穏やかではないネーミングですよね、キルスイッチ。右ハンドルで存在感を放つ赤いスイッチです。キルっていったい何を殺すつもりなんだ! 赤は血の赤か! という話ですが、答えは簡単、エンジンを殺します。殺すというと聞こえは悪いのですが、要はエンジンを切るわけです。エンジンを切るからキルスイッチ。覚えやすいですね。
「エンジンを切るからキルスイッチ」は、もちろん冗談で言っていて、キルスイッチのキルは「切る」ではなく英語の「KILL」だ。

「キルスイッチを知らない人は少ない」と書いたのだけど、キルスイッチは大抵のバイクにはあるものの、スクーターなど一部のバイクには装備されていないこともある。
なので、スクーターしか乗ったことない人には知らない人が居るかも知れない。

ここで私の体験談。
実は、私はバイクの免許を全て免許試験場のいわゆる一発試験で取ったので、バイクについては教習所に通ったことが無い。
その時の中型二輪免許(当時)の試験中に起こった出来事。

私の前の受験者の試験が始まり、試験車に跨りエンジンを掛けようとした。
ところがその受験者は、おそらくスクーターに乗ったことしかなかったのだろう、スタートボタンと間違えてキルスイッチを押してしまった。
当然エンジンは掛からず、試験官からは早く発進するようにスピーカーから怒鳴られて受験者はパニックに。
周りから我々他の受験者が(本来は外からアドバイスすることは禁止だが)キルスイッチを入れるよう教えたのだが、その受験者はキルスイッチが何か知らない様子だった。
ついには時間内に発進できず、その受験者は発進不能で試験中止となってしまった。

冗談のような話だが、試験場には「バイクに乗ったことない人」すら受験にやって来ることがあり、私が受験中にも、クラッチのつなぎ方を知らなくて発進できなかった人や、フロントブレーキだけ掛けたために試験車を前転させた人など、とても普通では考えられない状況を何度も目撃した。
当時は(今も?)一発試験の合格率は低いと言われていたが、そりゃ合格率も下がって当然だと思った。


実際のところ、キルスイッチにはさまざまな活用方法があります。割と多いのは、信号待ちなどでアイドリングストップをする際にキルスイッチでエンジンを切るという使い方。

キルスイッチは本来、暴走したバイクのエンジンを止めるための緊急停止スイッチだが、実際の運転時にはこの使い方が多いのではないか。
特に空冷エンジンの車両では、信号待ちの3分間と言えど、アイドリングさせておくとオーバーヒートにつながるので、私は信号待ちでエンジンを止めていた。
BMWやドゥカティでは5分以上アイドリングしないように注意書きが貼られていて、実際火災になった事例もある。
夜間にアイドリングさせているR1200GSのエキパイが赤熱しているところを見たことがあるので、実はよくある事故なのかもしれない。

また、ウラルでは駐車時にギアを入れて停めるようにしているので、ギアをローに入れたままキルスイッチを入れて停止させている。
他のバイクでも、停止するときはキルスイッチで停止し、エンジン始動前にキルスイッチをONにすることを儀式としておこなっている。





俺のかまど


来るべき冬キャンプシーズンに備えて、念願の薪ストーブを導入することにしました。
昨シーズンの冬キャンプでは湯たんぽと使い捨てカイロで何とか乗り切りましたが、さすがに氷点下になると厳しいものがありました。
今シーズンは薪ストーブ導入を前提に、ストーブのインストールに対応しているメガホーン3シェルターを新たに導入し、既に運用を開始しています。

候補は色々迷ったのですが、メガホーン3との親和性が良い「俺のかまど」に決めました。

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発注後、一週間程度で到着。
思ったよりも小さな梱包で驚きましたが、重量はそれなりにあります。

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開梱。
本体、煙突、羽釜、説明書が入っています。

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羽釜は1合炊きで、ソロ~2人向きです。
私はソロキャンプが多いこともあって1合炊きの鍋釜は色々持っているので、この羽釜がすぐに必要になることはなさそうです。
薪ストーブの運用に慣れてきたら試してみたいと思います。

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煙突は100mm径の半直筒と呼ばれる50センチサイズのもの。
100mm径はホームセンターなどでも売られている一般的なサイズなので延長も容易です。

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本体の梱包はさらに小型です。

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箱の中にはストーブが分解した状態で収められています。

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中身を広げてみました。

早速組み立てていきます。

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本体に茂木プレートという部品を取り付けます。
燃焼効率を上げるための部品で国際特許が取られています。
取り付け方向はこう。

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付属のボルトで取り付けます。
ボルトは全て同じサイズで間違いが起きにくいです。
茂木プレートのほうにネジ溝が切られていて、工具なしでここまでねじ込むことが出来ます。
もし途中で止まるようならボルトが斜めになっている可能性があるので、一度外してやり直すほうが良いかも。
4本とも手で奥までねじ込んだ後、付属のスパナで交互に増し締めして固定します。

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茂木プレートの位置関係はこのようになります。

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焚口枠を取り付けます。
説明書には大、小と書かれていますが違いが分かりにくいです。
厚みがあり、幅が狭いほうが小、厚みが薄く幅が広いほうが大です。
小の上に大を重ねて、ボルトとナットで固定します。
組み立て用にスパナが付属しますが、ナットを裏から掛ける必要があるので8mmのスパナをもう一つ用意したほうが良いです。

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色々端折って(笑)仮組みが完成。
もちろんこのままでも使えるのですが、ひと手間掛けてみたいと思います。

俺のかまどは鉄の地肌がそのままなので、放っておくと、どんどん錆びていきます。
それはそれで味になるのですが、毎回手入れが大変です。
錆び止めに耐熱塗料を塗ることも考えたのですが、もっと鉄の質感を残すことにしました。

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全体を台所用洗剤で洗って、表面の錆び止め油を落とします。
そのまま使用すると油が燃えて煙が出るので、使用前に濡れ雑巾で拭くように指示があります。
今回は別の理由があって洗っています。

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その理由がこれ。
ガンブルー液という、鉄に黒染めをおこなう薬品です。
鉄の表面に黒錆びを発生させることで腐食の原因となる赤錆びの発生を抑える処理をおこないます。
もともとは銃火器の銃身に施工するための薬品だそうです。

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小さく切ったスポンジに薬品を染み込ませて、鉄板の表面に薄く塗っていきます。
塗るとすぐに変色が始まります。

乾いたら水洗いして、乾かして、また薬品を塗ります。
この工程を3回繰り返しました。

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こんな感じに染まりました。
画像では綺麗なんですが、実際はムラだらけになっています。
本来は下地処理をしっかりおこなった後で施工しないといけないのですが、今回は錆止めが目的なので、見た目は諦めました。

黒染めをしても赤錆びの発生を完全に抑えることは出来ず、メンテナンスは必要です。
また、火を入れたら見た目がどう変化するのかも不明です。
この辺りは使いながら確かめてみたいと思います。




煙まで燃焼させる「無煙かまど」。
メガホーン3の販売元が使用を推奨していることも選択の理由。
もちろんテント内での使用は自己責任の元、十分な安全対策が必要。



鉄の表面に酸化被膜を作る「黒染め」を施工する薬品。
紅茶と酢でやってた工程をお手軽に施工できる。





エンジン
掛け方





@DIMEの記事より。

バイクは、クルマ以上に幅広い種類があり、新旧取り混ぜてさまざまなメカニズムが使われています。エンジンのかけ方にも、大きく分けて2つのやり方があります。ひとつは、セルスターターボタン(セルボタン)を押す方法、もうひとつはキックペダルを踏み込む方法です。

この記事がどんな層に向けて書かれたものなのかよくわからない。
バイクに乗らない人になら、こんな記事には興味ないだろうし、バイクに乗る人なら大抵知っているような内容だ。

ただ、バイクに乗っている人はエンジンの掛け方ぐらい知っているだろう、とは言い切れない。
自分のバイクならともかく、乗ったことの無いバイクのエンジンの掛け方なんて知らなくても不思議じゃない。

この記事で書かれている通り、大きく分けるとセルフ式(セルスターター)かキック式(キックスターター)なんだけど、中には一筋縄でいかないものもある。

例えば、私が以前乗っていたBMW・R1200GSアドベンチャーのスタートボタンはこんなのだった。

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これはスタートボタンとキルスイッチが一体になっていて、押すとスタートボタン、左右どちらかに倒すとキルスイッチというものだった。
試乗会で初めて乗ったときには、これの使い方がわからずエンジンをかけることが出来なかった。
スタッフに教えてもらって、ようやく始動できた。

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同じく、私が現在乗っているヤマハ・ビーノのスタートボタン。
スクーターはほとんどの車種で、ブレーキを掛けておかないとスターターが動作しないようになっている。
これも知っている人は当然なんだけど、それまでスクーターに乗ったことがなかった私は知らなくて、BMWのC600SPORTというスクーターに試乗したとき、エンジンが始動しなくて焦った。


もう一つのキック式。

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こちらは私が現在乗っているウラル・サハラのキックスターター。
ウラルにはセルスターターも付いているので普段使うことは無い。
ウラルは縦置きエンジンなのでキックスターターも縦に付いている。
そして、クラッチを切るとキックスターターとの接続が切れてしまい、スタートすることが出来ない。
なので、ウラルのキックスタートはギアをニュートラルにしてクラッチをつないだ状態でおこなう。
これはウラルが昔のバイクと同様に、キックスターターがトランスミッションに繋がっている「セカンダリー・キックスターター」であるため。

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【以前試乗したカワサキ・SS500マッハ3もセカンダリー・キックスターターだった】


ちなみにTZR等、一般的なバイクはキックスターターがプライマリードリブンギアに繋がっている「プライマリー・キックスターター」が主流。

そして、ヤマハ・SR400のようなビッグ・ボアエンジンのキックスターターは、圧縮上死点で圧縮を抜くためのデコンプレバーが付いていて、インジケーターのマークが出るまでシリンダーを動かしてから始動する手順が必要だ。
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【ヤマハ・SR400のデコンプレバー】

このように、エンジンの掛け方ひとつ取っても、その方法はバイクによって様々だ。
それもまた興味深い。







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