ゆっくり走るよ

ゆっくりバイク系ひとりオウンドメディア。 ヘンテコなバイクでツーリングしたりキャンプしたりしながら、バイクや旅の話をしています。

2017年12月

ウラル会
キャンプ



ウラルオーナーの集まり「ウラル会」のキャンプに参加しました。


「ウラル会」とは便宜上そう呼んでいるだけで、そのような団体が有るわけではありません(笑)
要はウラルオーナーが集まってキャンプをしようと言うものです。

場所は京都府の笠置キャンプ場。
京都と言っても奈良との県境に近く、移動には意外に時間がかかりました。


昼過ぎぐらいに到着すると、既に何名かのウラルオーナーさんが到着して、テントを設営していました。
笠置キャンプ場は河川敷のかなり広いキャンプ場で、冬場にもかかわらず多数の利用者が居ました。

通常このようなところで仲間を探すとなると大変そうですが、我々の場合はすぐに見つかりました。
ウラル乗りの集団なんて世界中探してもそうは居ないので(笑)


ウラル・ソロだー!
初めて見ました。



私もテントを設営。
今回は冬キャンプと言うことで防寒を考慮した装備になっています。


先ず風よけの為のシェルターを設営。
これはケシュアのアルペナヅというファミリーテントのインナーを撤去したものです。
中では立てるほどの高さと広さがあり着替えなども楽にできます。
3シーズン用のテントなので天井がメッシュになっており、薪ストーブというわけには行きませんが、中で煮炊きをすることもできます。(もちろん自己責任です)
実はこのテント、品質が非常に悪く、一度使用しただけでファイバー製のポールが折れてしまったので、しばらく使っていませんでした。

そしてシェルターの中に、いつも使用しているドッペルのワンタッチテントを張ります。
このテント、雨漏りが酷く、普段使う時も上にタープを張っているのですが、今回はシェルターの中なので安心です。
このテントはドアやベンチレーターのメッシュを閉じることが出来るので、春や秋のキャンプでも使用することが出来ます。

そして今回初使用のコールマンのエアーマット
地面からの冷え込みを避けるため、厚みが10センチもある、このエアーマットを導入してみました。
このマットは電池式ポンプを使うと1分程度で膨らむので非常に便利です。
撤収もポンプで空気を吸い出して簡単に撤収出来ます。
こんなに便利だとは思わなかったので、冬キャンプ以外にも使おうかと思っています。

さらに、この中にドッペルの棺桶テントことワンタッチソロテント(現在廃番)を張ります。
テントは小さいほど暖かいので、棺桶テントなら防寒に最適だろうとの判断。
このテントは1プライなので、結露するのが難点なのですが、今回はテントの中に張るので結露の心配が少ないです。

そしてシュラフはいつも使っているナンガのオーロラ600DXです。
快適使用温度が-11℃の4シーズンシュラフです。
この使用温度というのは衣類を着込んだ状態での使用温度なのでご注意。

さらにエマージェンシーブランケットを棺桶テントの上から掛け、シュラフの中には湯たんぽを入れています。

テントも張り終え、他の参加者がそろったところで、皆んなで風呂へ行きました。

キャンプ場から徒歩5分ほどのところに「天然わかさぎ温泉 笠置いこいの館」があります。
入湯料は800円ですが、キャンプ場の受付時に割引券をもらえるので700円で入れました。
風呂は熱量が高く、浴場は常に霞がかかっている状態。
冬のキャンプ場で冷えた体を芯から温めてくれます。


風呂から戻ったら宴会です。

参加者の皆さんがそれぞれ得意料理やお勧め料理を振る舞ってくれます。


ロシア軍のレーション(戦闘糧食)。



ちなみに私が作ったのはこちら。

チーズタッカルビ(のようなもの)。
最近居酒屋で人気のチーズタッカルビをコンビニなどで手に入れやすい食材で再現してみました。
スライスにんにくをオリーブオイルで炒めて香りを出しておいて、焼き鳥のねぎま(たれ焼き)を串から外し、コチュジャン替わりのキムチと共に炒めます。
火が通ったら中央にピザ用チーズを溶かして完成。
参加者の皆さんにも好評でした。


カリーヴルスト。
ドイツのファストフードで、焼いたソーセージとフライドポテトにカレーパウダーを掛けたもの。
冬キャンプなので体の暖まるものを、と思って作ってみたのですが、他の参加者さんもソーセージやポテトを持ってきている人が多く、メニューが被ってしまったので大量に売れ残り。
翌朝の朝食になりました。


宴会中のスクリーンには恒例の「ガルパン」上映。
皆さんほとんど見て無いんですが、それもそのはず、劇場で何度も見たのでセリフまで頭に入ってる人達ばかりです(笑)


こうして楽しい宴は夜遅くまで続きました。



翌朝。


外気温0.6℃(最低気温は-1℃)に対して、テント内は8.6℃。
事前の防寒対策が奏功し、昨晩は快適に眠ることが出来ました。


朝食、撤収作業のあと、全員で記念撮影。
9台ものウラルが並ぶさまは壮観の一言です。
他のキャンパーの皆さんからも大きな注目を集めました。


こうして1泊2日のウラル会キャンプは無事終了。
皆さんそれぞれ次の目的地へ出発していきました。

参加者の皆さんありがとうございました。
またどこかでお会いしましょう。






色々気に入らないところもあるけど、設営・撤収の早さは捨てがたい。


思った以上に快適だった。


設営・撤収が早い。必需品。


信頼できるナンガのシュラフだが、冬用なら900DXのほうが安心かも。


樹脂製湯たんぽだが逆止弁付きで冷めても変形しない。


定番。基本。必須。










飯盒


Amazonのレビューには、とても参考になるものがある反面、レビュアーの無知や妄想、勘違いなどで事実とは異なる内容が記載されていることが多々あります。

先日もロゴスの飯盒(はんごう)のレビューを読んでいたところ、以下のようなレビューを見つけました。


hangou


えーと、突っ込みどころ満載なんですが(汗)

兵式飯ごうということで購入しましたが、ふたがロックできず、圧力がかからない為に米がおいしく炊けません。
先ず、蓋をロックして圧力を掛けて米を炊く飯盒この世に存在しません

このレビューの対象であるロゴスの飯盒は「スイス式」とか「チロル式」と呼ばれているもので蓋の部分に折りたたみ式の取っ手が付いていて、蓋をフライパンとして使えるようになっています。
これはあくまで「取っ手」であり「ロック」ではありません。

昔の日本軍が使っていた飯ごうは、これと似ていますが、ふたからのびている針金2本の部分(ふたの取っ手にもなる)がカチッとロックする設計になっており、このロックが圧力釜と同じ効果をうむ仕組みとなっています。

旧日本軍の飯盒は、いわゆる「兵式飯盒」と呼ばれるもので、この飯盒の蓋には取っ手が有りません
飯盒に取っ手が付いたのは自衛隊の戦闘飯盒2型からですが、これもあくまで取っ手であり圧力を掛けるためではありません。

ご飯を炊くとき圧力を掛けると言う発想は、家庭に圧力鍋が普及した戦後以降の概念です。

高地で飯盒炊爨(はんごうすいさん)するときに中子を入れたり重石を置いたりするので誤解している人が多いのですが、あれは圧力を掛けるためではなく温度を上げるための手法です。
沸点が低い高地では水が平地より低い温度で沸騰し、蓋を持ち上げてしまうため内部の熱が上昇しません。
これを防ぐため蓋に重石をするのです。

基本的に間違っている。知らない人がレビューしている。


また、別のレビューでは、

ロックが甘く、蒸気が逃げてしまうので、上手にコメを炊けることができない。
コメを炊くとは何かを知らない者が作るとこういう商品になるのでしょう。

飯盒は工作精度が高いほど、沸騰すると蓋が持ち上がり蒸気が逃げてしまいます。
飯盒で炊飯するときは重石が必須となります。

コメを炊くとは何かを知らない者が使うとこういうレビューになるのでしょう。


こんなレビュアーに低評価を付けられるメーカーが気の毒で仕方ありませんが、さらに驚くのは、このようなデタラメなレビューを「参考になった」としている人が結構な数いるということです。

恐ろしや恐ろしや。
デマってこうやって広がっていくんだろうなあ…。


可もなく不可もなく、普通の飯盒です。





寝袋






BikeJINの記事より。
「はじめてのキャンプツーリング」と題してキャンプツーリングのノウハウをレクチャーしている連載記事で、今回は寝袋の撤収がテーマ。

寝袋の撤収は意外とおろそかにできない。事前に干すのはもちろんのこと収納サイズが小さいアイテムは、キチンとしまわないと袋に入らない場合もある

と言う主張は間違ってはいないのだけど、実際に即しているかと言うと、ちょっと疑問。

アウトドア系の雑誌などでも、撤収時にシュラフは一度干してから収納するよう指示しているものが多い。
しかしバイクでのキャンプツーリングでは、撤収=次の目的地へ出発なので、撤収時間はできるだけ短くという人も多いだろう。
キャンプ場でゆっくりできる場合はシュラフやテントを干しておいて、乾いてから収納も可能だけど、多くの場合早朝か、場合によっては夜明け前の出発になることもある。
また、悪天候のため、そもそもシュラフを干せない場合もある。
アウトドア系雑誌の記事では、こうした事情を考慮していない場合が多く見られる。

私の場合はどうしているかと言うと、シュラフに付属している収納バッグは早々に見切りを付け、一回り大きめのコンプレッションバッグを用意し、シュラフの足のほうからとにかく詰め込んで、コンプレッションベルトで締め上げて収納している。
それ以前は百均の衣類圧縮袋を使用していた。

シュラフは出発前に干すのではなく、目的地に到着したらすぐに拡げて干している。
出発前にはシュラフをタオルで拭くだけだ。
雨天続きで干せない場合は数日に一度ビジネスホテルに泊まって、部屋の中でテントやシュラフを広げて干している。

もちろん帰宅したらすぐに干し、収納バッグには入れずハンガーにかけてクローゼットに入れている。
こうすることでシュラフのふわふわ感を保つことが出来る。

シュラフは濡れると快眠できないばかりか、体が冷えて体調を崩したりする。
また、濡れたシュラフをそのままにしておくとカビが生えたりするので、極力濡らさないようにする。

キャンプ場で時間に追われて片付けるより、帰宅してからゆっくり手入れしたほうが確実なのではないだろうか。





抜け道



Autoblog日本版の記事より。

アメリカ・ニュージャージー州の田舎町レオニアは、大混雑するハイウェイから抜け道を求めてやってくる車列に日々悩まされた結果、通勤時間帯は地域外から通り抜け目的でやってくる車両の通行を禁止する決定を下しました。

閑静な田舎町を通るルートをナビアプリが抜け道として示した結果、住民の生活に支障が出るほどの車が押し寄せてしまったというもの。

カーナビの普及で知らない場所にも迷わずに行けるようになった反面、少しでも近く早い道を算出するため、今までは一部の人しか知らなかったような道でもカーナビは探し出してしまう。

実はこのような事例に私もかつて遭遇したことがある。

ある時、自宅近辺の生活道路に大型トラックが進入して立ち往生することがあった。
その道は大型車進入禁止であり、通常は大型車が通ることは無い。
その時は単に迷い込んだだけだと思っていたのだが、しばらくすると、また同じようなことが起こった。
しばらく理由がわからなかったが、ある時、理由が判明した。

今ほどカーナビが普及しておらず、性能も低かったころは、まだ道路地図が主流だった。
そして、道路地図の中には渋滞を避けるための「抜け道マップ」というものが販売されていた。
その抜け道マップに、慢性的に渋滞している幹線道の抜け道として、件の道路が掲載されていたのだ。

その抜け道マップは普通自動車用として販売されていたのだが、トラックなどの職業ドライバーが後先考えずに使用した結果、このような事態を招いていたのだった。

結局、この現象はカーナビの性能が向上する数年後まで続くことになった。


そして、近年同じような問題にまた遭遇することになった。
Googleマップのナビ機能の問題だ。

Googleマップのナビ機能は国産ナビアプリに比べて大きく劣っており、とても車が通れないような狭路なども平気でルート案内するためトラブルが絶えない。
しかし、無料であることからユーザーが多く、当面トラブルが解消される気配は無い。

さらに、Googleマップが示す到着予想時刻は現実に全く即していない場合が多く、制限速度を大幅に超過しなければ予想時刻に到着することは難しい。
もっともこれは、ユーザーからのフィードバックにより実際の走行時間から算出しているようなので、Googleが悪いとは一概には言えないのだが。

到着予想時刻の差異はサンプル数の多い幹線道路よりもサンプル数の少ない田舎道のほうが顕著だ。
恐らく、空いている田舎道を一部の無法者が猛スピードで走行したデータがいつまでも残ってしまっているのではないだろうか。

こんなことが度々有ったので、私はGoogleマップのナビを使用しなくなった。
今はYahoo!カーナビを使用しているが、こちらはこちらで情報の更新が遅く、目的地の位置情報が間違っていることが多々あり、都度位置修正依頼の報告をしているが一向に修正される気配がない。

結局カーナビだけでは信用に足らないので、ツーリングマップルも併用している。

この手の問題は人間がハンドルを握っている限り無くならないのかもしれない。
しかし、自動運転が一般化してカーナビへの依存度が増えると、状況はますます悪化するのではないか。

記事によると、自治体の中には偽の交通事故情報を流して抜け道検索の車がやって来ないようにしているところも出て来ているという。

遠い外国の問題では済まされない。
この問題は当面決着が付きそうにない。

ブレーキ 
フルード 
交換 



ウラルのブレーキフルード交換をおこないました。

ウラルの2014年以降のモデルでは3輪ともディスクブレーキになっています。
前輪と側車輪はブレンボ、後輪はHB(Hayes Brake)というメーカーのブレーキキャリパーが採用されています。
後輪だけメーカーが異なるのは、パーキングブレーキに対応するためのようです。


【準備】

ディスクブレーキなので手順は国産オートバイとさほど変わりません。
必要な工具と消耗品をあらかじめ用意しておきます。


ブレーキフルードはDOT3かDOT4が指定されいてます。
今回は使い慣れたヤマハのブレーキフルードを用意しました。

工具は、キャリパーのドレンを緩めるための8mmコンビレンチ、ドレンからのフルードを受けるホースと廃油受け、リザーバータンク内のフルードを取り出すためのシリンジも用意しました。


【作業】

前輪は通常のオートバイと同様です。
先ずリザーバータンク内のフルードをシリンジで吸い出します。


キャリパーのドレンに廃油受けのホースを接続します。
新しいフルードをリザーバータンクに入れてキャップをし、ブレーキレバーを数回ポンピングした後強く握り、同時にキャリパーのドレンを緩めてフルードを排出します。
排出されるフルードの色が新品と同じになるまで、この作業を繰り返します。
リザーバータンクの容量が減ってきたら新しいフルードを足します。
最後にリザーバータンクに新しいオイルを上限まで足したら作業終了。


ここまでは順調だったのですが、次の後輪でつまづきました。



前輪と同じようにキャリパーのドレンにホースを繋ごうとしたところ、取付ボルトの頭が邪魔でホースが繋げません。



仕方が無いので、シリンジを細めのホースで繋いで吸い出しました。
シリンジが小さいので何度も繰り返しおこなわなければならず、思いのほか時間がかかりました。
今にして思えばキャリパーを外してから作業をおこなったほうが楽だったかもしれません。
あと、フルードを抜くときドレンから驚くほど気泡が出てきたんですが、大丈夫だったんでしょうか。


側車輪も作業スペースの関係で、後輪同様シリンジで吸い出す方法でおこないました。



後輪と側車輪のフルード交換作業は次回までの課題になりました。
ディーラーではどうやって作業しているのか、あらかじめ訊いておくのが良さそうです。

こんな感じで、思いのほか苦労することになってしまいましたが何とか交換出来ました。
やはりというか、一般的なオートバイの経験だけでは何ともならんですね。
もっと勉強しないと。








ブレーキフルードは長期保管すると水分を吸って劣化するので、いつも使いきりサイズのものを使っています。





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