広州
 
帰国しました(ずいぶん前に)

と言うわけで、仕事でしばらく中国・広州市に行ってました。
広州市は北京、上海に次ぐ中国で3番目の大都市なのですが、私が居たところは中心部からかなり離れた小さな町でした。
それなりに賑やかではあったのですが、どっちかと言うと下町的な雰囲気の強いところでした。

せっかく広州に行けたので、現地で見聞きした事をブログに書こうと思ったのですが、滞在期間が短く休みも少なかったので、あまり書くことがありません。
そこで今回は、私が滞在中に見かけた広州のバイク事情について書いてみます。

電動バイク天国

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中国では排気ガスによる公害が社会問題になっており、国を挙げて自動車の電動化を進めています。
中でも小排気量バイクは早くから電動化が進められており、見た限りでは、50ccクラスのスクーターはほぼ100%が電動車です。

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写真を見ての通り、マフラーがありません。
無段変速機に見える物はスイングアームを隠すための樹脂製カバーです。

電動車の性能は見たところエンジン車と遜色は無く、車の流れにも十分乗って走っています。
走行音はほぼ無音で、風切り音とタイヤノイズが多少聞こえる程度で、環境負荷の面では圧倒的に有利です。
反面、交通マナーの良くない中国では平気で逆走や歩道を走るバイクが居るので、気を付けていないと歩道に居ながら無音のバイクに跳ねられそうになります(汗)

ビーノ天国

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広州ではビーノのコピー車両を多数見かけました。
上記はaima(爱玛)と言うメーカーのもので、もちろん電動車です。
メーカーサイトによると現在は製造されていないようですが、海外サイトで画像を見ることが出来ます。

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他にも多数のメーカーがコピービーノを発売しているようです。
中には前半分がビーノで、後ろ半分がジョルノと言う、新型ビーノを先取りしたようなキメラ車両も見かけました。

謎バイク天国


広州で見かけた、さすが中国らしいと言うか、謎のバイク達です。

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DUCATIではなくDUKATIです(笑)
しかもタンクにはNinjaステッカーが!

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よく見てください。
Kawasaki(カワサキ)ではありません。

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Keweseki(ケウェセキ)
です(笑)
Kewesekiは広州の黄川摩托车と言うメーカーのブランドで、アフリカなどの新興国で安価な「日本の」バイクとして人気だそうです。
車両自体はスズキのGN125のコピーのようです。

その他

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台湾ではヤマハのバイクをよく見かけましたが、こちらではホンダをよく見かけました。
これはCB190R。

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こちらはアドベンチャーモデルのCB190X。
パニアケースがイカしてます。

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こちらは台湾のSYMのスクーターです。
大排気量車はまだエンジンが主流のようです。

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こちらは中国のCF MOTOと言うメーカーの400NK。
品質は分かりませんが、見た目はよく頑張っています。


パクリはともかく、中国産バイクの品質も現在ではかなり向上しているようです。
特に電動車の普及度に関してはかなり先を行っている印象でした。
群雄割拠する電動車メーカーの中から次代を担うところが出てくるかも知れません。