そうなの?




@DIMEの記事より。

ちょっとセンセーショナルなタイトルだったので気になって読んでみたんだけど、中身は「キャッシュレス」に対するアンケート結果だった。

今回、株式会社プラネットによる「キャッシュレス」をテーマにしたアンケート調査が行われた。そこで支払い方法の現状や現金・電子マネーを利用するそれぞれの理由、仮に現金が使えない店だったらどうするかなど消費者の声が明らかになったので、紹介していきたい

と言うわけで、タイトルとはあまり関係ない内容だったけど、興味深かったので紹介したい。

現金を持ち歩かなくても買い物ができる今の時代、ふだんお財布にどのくらいお札が入っているかについて調査が行われた。最も多かったのが「10,000円~30,000円未満」(33.4%)。次いで、「5,000円~10,000円未満」(23.7%)、「1,000円~5,000円未満」(18.8%)という順だった。
先ず、普段財布の中にいくら現金を持っているかと言うストレートな質問。
まあ、そんなもんやろなあとも思うけど、みんな意外と現金を持っていない。
私もずいぶん前からキャッシュレスなので、非常用にいくらか持っているだけで現金を使うことはほぼ無い。
私が新卒で入社したとき、会社の先輩から「いつ何があるか分からないから最低10万円は財布に入れておけ」と言われていたけど、アンケート結果でも高齢層のほうが現金志向が強いらしい。

職業別に見ると、「30,000円~50,000円未満」「50,000円~100,000円未満」の高額帯は、「会社役員・経営者」で飛び抜けて高くなっていた。反対に「1,000円~5,000円未満」「5,000円~10,000円未満」の低額帯は「会社役員・経営者」で低く、「会社役員・経営者」が高額を所持していていることが明らかに。
会社役員・経営者の高額所有率が高いのは単に金持ちだからでは無く、前述の「いつ何があるか分からないから」と言うのが大きいのだろう。
私も個人事業主だけど、幸いというか多額の現金が必要になったことは今のところ無い。
今はコンビニで金を下ろせるから、普段から持ち歩く必要は無いと思うんだけど。

買い物をしたときなどの主な支払い方法についても調査が行われた。最も多かったのは「現金で」の89.5%で、圧倒的1位。2位は「クレジットカード」(66.8%)、3位「電子マネー」(47.4%)と続き、4位以降の「プリペイドカード」「デビットカード」などを引き離していた。
約90%が現金で支払うと答えているけど、これは複数回答による数字のトリックだ。
普段クレジットカードを使っている人でも、現金支払いのみの店では現金を使わざるを得ない。
私の場合、少額の支払いは電子マネー、大きな支払いはクレジットカードとなることが多い。
現金支払いのみの店は、よほどの理由が無い限り利用しない。
スマホ決済・QRコード決済は、いつでも使えるように登録はしているけど、実際に使ったことは無い。
これらの決済方法が使える店は大抵、クレジットカードや電子マネーも使えるからだ。

支払いに現金を利用している人にその理由を尋ねた調査において、1位は「どこでも使えるから」(58.2%)、2位「使い慣れているから」(52.2%)、3位「いつも財布に現金を入れているから」(31.9%)という結果に。
まあ当然の回答。
国内では現金のみの店も多く、このような結果になるのだろう。

一方、男女差に注目すると、「お金のやり取りが目に見えて安心だから」が最も差が大きく、女性が男性を5.6pt上回っていた。

「リアルにお金を使っている気持ちになるから」も、女性が男性を1.9pt上回っている。男性に比べて女性のほうが、「現金」という目に見えるやり取りによって、お金を払っている実感や安心感を得ているようだ。
ここでタイトルにもなっている、女性の現金志向の話が出てくるのだけど、私は「お金のやり取りが目に見えて安心」とは全く思わない。
と言うのも、自分の経験として、現金は必ず使途不明金が出てしまうからだ。
全てが記録に残るクレジットカードなどと違って、現金支払いでは全ての店でレシートを発行してくれる訳では無いし、そもそもレシートが出ない自販機のようなものもある。
また、店員が釣り銭を間違えたりする事もある。
私はスマホアプリで現金の出入りを記録しているが、多忙だったりして記録し忘れることがあり、後になって収支が合わなくて悩んだりする。
記録を全部やってくれるクレジットカードや電子マネーのほうが、よっぽど「リアルにお金を使っている気持ち」になれる。

支払い方法にまつわるエピソードを自由回答で尋ねる調査が行われた。その中から“現金派”の声をいくつかピックアップして紹介していく。
と言うことで、いくつか理由が挙げられているのだけど、どれも疑問符が付くことばかり。
本当にこんな回答があったのだろうか。

● 日本のお金は安心して使える。外国のように偽造ができにくい。(男性・70代以上)
偽札が無いからキャッシュレスを使わないって凄い理由だ。
確かに海外でキャッシュレスが普及した理由は偽札の流通もあるのだけど、それだけでは無いだろうに。

● ネットでの買い物はほとんどクレジット支払いですが、カード番号やコードを入力するときに情報が流出しないか不安です。(男性・70代以上)
まさに杞憂。
私は世界中でクレジットカードを使っているが、カード情報が流出したことはない。
万一カード情報が流出してもカード会社が補償してくれる。

● QRコードによる決済は、個人情報が筒抜けになる不安があるので、使いたくない。(男性・60代)
POS端末を導入している店では顧客の購入情報を収集することが当たり前におこなわれている。
これは現金支払いでも同様。
クレジットカードなどを作るときに個人情報を登録するが、氏名、住所、年齢、性別、勤務先、年収ぐらいのはず。
デメリットと言えばどうでもいいダイレクトメールが来る位じゃないですかね。

● 現金しか受け付けてないところが多いので、持っていないと不安になる。(男性・40代)
気持ちは分かるが、先述の通り現金が必要になればコンビニで24時間下ろせる。
多額の現金を持ち歩く必要を感じない。

● 先の地震で長期の停電のとき、現金のみしか取り扱わない状況でした。いざというときのために現金は手元に置いておくべきだと切実に思いました。(女性・50代)
● 災害時のことを考えると、結局は現金払いがいちばん確実な支払い方法だと思う。(男性・20代)
私の経験では、災害の時には現金どころか買い物自体が出来なかった。
買い物が出来る地域まで行けば普通にクレジットカードが使えた。
災害時のリスクは現金のほうが高く、火災で燃えたり水害で流されても補償は無い。

● 現金は「払った」という感覚があるし、自分のこの手で払っているので、安全だと思う。(男性・20代)
先述の通り、現金はちょっとしたことで収支が合わなくなる可能性が非常に高い。
記録に残らない「払った感覚」なんてすぐ忘れる。

● カードで支払うと、いくら使ったか見えないのがこわい。(女性・50代)
● クレジットカードだと手元の現金が減らないので、使いすぎてしまう。現金だと財布に入っている分で次の給料日まで過ごすので、考えながら、本当に必要なものだけ買う。(女性・20代)
昔なら毎月の請求書が届くまで支払金額が分からなかったけど、今はスマホアプリで利用明細がすぐに見られる。
「財布に入っている分で次の給料日まで過ごす」って、もしかして全財産を財布に入れているのか?
財布を落としたり盗まれたりするリスクを考えないのだろうか。
「考えながら、本当に必要なものだけを買う」のは本来全ての買い物で必要な事なのだが。


今の日本では現金がいちばん安全だと思う人が多く、現金を超えるメリットを得られないかぎり、キャッシュレスが現金に取って代わる日は遠いようだ。しかし今回の調査からは、必ずしも現金をベストと感じているわけではない人が多いことも明らかに。災害時のリスクや使いすぎへの不安という課題を解決できれば、“キャッシュレス派”はもっと増えていくかもしれない。
使ったことが記録に残り、事故や災害、犯罪での被害を補償してくれるのが、キャッシュレスの現金を超えるメリットだと思う。
現金決済が多いのは、未だ個人商店などでキャッシュレスを導入していない店が多い為で、その理由は手数料を負担したくないからと言う店側の都合によるものだ。
決して現金が安全だからではないのに、誤解している人が多い印象だ。
今後電子マネーなどのキャッシュレス決済が手軽に利用できる店が増えてくれば、キャッシュレスのメリットも理解されるのではないだろうか。