ミュージック
サイレン






毎日新聞の記事より。

 戦後間もなくから浜松市の中心街に流れ、住民らに親しまれてきたヤマハ本社(中区)のミュージックサイレンが28日で、「終演」することになった。
楽器のほうのヤマハ本社で工場の始業合図などに使われていたミュージックサイレンが、老朽化の為12月28日で運用を終了する。

現在ではミュージックサイレンを知らない人が多いと思うけど、かつては役所から流される時報の定番として各地でその音色が聞かれたものだった。
その仕組みは元記事にも書いてあるが、簡単に言うとサイレンで音楽を演奏する装置だ。

 同社の前身・日本楽器製造は戦後、本社工場で始業などの合図として通常のサイレンを使っていた。しかし、当時の川上嘉市会長が「空襲警報のようで不快だ」と、ミュージックサイレンの開発を指示。1950年8月、敷地内の6階建て建物の屋上に設置した。89年2月からは、より多くの音が出せる2代目を運用している。
この開発経緯は知らなかった。
2代目があったことも初めて知った。2代目はコンピューター制御で、より複雑な曲も演奏できるそうだ。

 販売もされ、初代と2代目で計約200台が各地の役所などでメロディーを響かせた。ヤマハによると、公共の場で一斉に時を知らせる世界で唯一無二の商品だが、インターネットの普及などもあり、98年に生産を終了。2011年にメンテナンス業務も終えた。他に残っているのは、大分市のデパート・トキハなどの5台しかない。
私が子供の頃に、地元の役所の屋上で定時になると鳴っていたのを憶えている。
結構大きな音で、山に反響してどこから聞こえてくるのか分からず、役所の屋上で鳴っていることを知ったのはずいぶん後になってからだった。
役所のミュージックサイレンは老朽化の為と言うことで撤去されてしまったのだが、一部では音がうるさいとか、行政に時間を管理されたくないと言った苦情が来ていたらしい。
生活の多様化でサイレンによる時報が暮らしに合わなくなってきたのかも知れないが残念なことだ。

現在も残るミュージックサイレンは、もうメーカーの保守業務もされていないとのことなので、現在聴けるところでは今のうちに聴いておきたいものだ。

ミュージックサイレンは運用終了後、しばらくは本社に保管されるそうだが、音と環境の研究者らでつくる日本サウンドスケープ協会が保全と利活用を市民に呼び掛ける提言をおこなっているそうなので、もしかしたらイベントなどで演奏されることがあるかも知れない。