薪割り

先日の笠置キャンプでは初めて薪ストーブを運用したのですが、ストーブに適した薪がなかなか手に入らず苦労しました。
あらかじめ通販などで小型焚き火台用に短くカットされた薪を用意している場合以外は、現地調達した薪では大きすぎてそのまま使うことが出来ません。
まあ、当然と言えば当然ですが。

そこで、小型焚き火台やストーブ用に薪を短くカットする事に特化して、有効と思われる道具を揃えてみました。

こちらがその道具です。

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ノコギリ、クサビ、そしてハンマーです。

まずノコギリです。
これはもちろん、長い薪を短く切るための物です。
選んだのはゼットソーのタックイン210という折りたたみ式ノコギリ。
ゼットソーは金物の町・三木市に本社があるプロ用ノコギリのメーカーの逸品です。
刃は生木の切断にも対応した荒目を選定。


次にクサビです。
太い薪を細かく割るためのもの。
当初は斧にしようと思ったのですが、こちらのほうが携帯に便利そうだったので選定。
何とあのハスクバーナ製
ねじれが付けてあり、打ち込むことでクサビが回転し薪が割れやすくなっています。


そしてハンマーは愛用のショックレスハンマー
ショックレスハンマーは中の重りが移動することで打撃したときの反発を防ぎ力を確実に伝えます。
3ポンド=約1.4キロの打撃力でクサビもガンガン打ち込めます。



イメージとしては、ノコギリで薪を短く切って、クサビとハンマーで細かく割れば良いんですが、実際にやってみないと上手く行くか分かりません。

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そこで、笠置で使い物にならなかった湿った薪を実験台に割ってみました。
この薪は針葉樹なので広葉樹よりは割りやすいはずですが、テストにはちょうど良いでしょう。

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ノコギリは刃の仕上げが美しいですね。
グリップも握りやすくて良い感じです。


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ストロークを一杯まで使って、1回引くだけで1センチぐらい切り進みます。
恐るべき切れ味です。


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カットする対象が薪なので断面の美しさなど考慮してなかったのですが、実際は見事な切れ味です。
これなら湿った薪はもちろん、倒木などを切断するときにも活躍しそうです。


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次にクサビを年輪に沿って当て、ハンマーでぶっ叩きます。
ショックレスハンマーをクサビの頭に置くように振り下ろすと、打撃力が無駄なくクサビに伝わって打ち込まれていきます。

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針葉樹の薪だったこともあり、2、3発振り下ろすだけで見事に真っ二つ。

クサビの先が少し丸まっているようで、薪に食い込んでいかない時もありました。
そんなときはノコギリで切っ掛けを付けると楽に打ち込めるようです。
クサビの先をヤスリなどで研いでも良いかも。

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思っていたより早い時間で薪はみるみる細切れに。
使い勝手は問題無さそうです。

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見事な焚き付けになりました。

難点はクサビとハンマーが重いことですが、ウラルに積むなら何とかなりそうです。
ハンマーはペグ打ちと共用すれば無駄がありません。
これで冬キャンプも少しは快適になる…かな?