Cydia
脱獄時代、ほぼ終わる? Cydiaが購入機能をシャットダウン https://t.co/70kdcK38A0 pic.twitter.com/2UgfAHS25z
— ギズモード・ジャパン (@gizmodojapan) 2018年12月17日
ギズモード・ジャパンの記事より。
最近のiOSは機能面での制限を感じることがほとんどなくなりましたが、昔はいろいろと機能不足が散見されたのです。そんな時に、パワーユーザーはCydiaによる脱獄で対処したものですが、そのCydiaのアプリストアの購入機能がシャットダウンされることが決定しました。Cydia、懐かしい響きだ。
iPhoneのOSを非正規に改造して機能を拡張する行為を脱獄(Jailbreak)と呼び、脱獄したiPhoneで使うことを前提としたソフトウェアを配布するプラットフォームがCydia(サイディア)だ。
Cydiaには普通にiPhoneを使っていては実現できない便利な機能やツールが多数上がっていた。
私が初めて買ったiPhoneは中国・北京にある中関村(チュンガンソン)で買ったアメリカAT&Tのものと言う触れ込みの3GSだった。
(実際はイギリスのO2のものだったことが後に判明した)
買った時点で脱獄されSIMフリー化されており、よく分からない中国語のソフトが多数プリインストールされているという、非常にヤバい代物だった。
これを選んだのは海外で使う都合上SIMフリー端末が必要だったためで、しばらく便利に使っていたが、うっかりOSをアップデートしてSIMロックが復活してしまい、再びSIMフリー化するために脱獄の勉強をずいぶんやった(笑)
OSがアップデートされるたびに脱獄に必要なセキュリティホールが塞がれるので、その都度新たな脱獄方法を探さねばならなかった。
当時のiPhoneはソフトバンクの独占販売だったので、脱獄に成功してSIMフリー化したことでb-mobile SIMが使えるようになり経済的にも接続環境的にもずいぶん助かった。
当時のソフトバンクは「繋がらない」ことに定評があったのだ。
当時は不可能だったテザリングや、アプリをマルチタスクで動作させる「Backgrounder」は便利なツールだった。
そのうちiPhoneの性能が上がり、iOSの機能が充実してきて、脱獄しなくてもそれらの機能が使えるようになると、脱獄からは遠ざかっていった。
私が次に買ったのはドコモのiPhone 5Sだったが、その頃には脱獄の必要性は無くなっていた。
脱獄やCydiaが廃れてしまったのはiPhoneやiOSがそれらの機能を取り込んだからで、ユーザーのニーズを拾った結果と言える。
メーカーとしては脱獄は非正規の行為なのだけど、ニーズの抽出と言う点ではiPhoneの発展に繋がる行為だったのではないだろうか。
元Cydiaユーザーとしては感慨深いものがある。