俺のかまど


来るべき冬キャンプシーズンに備えて、念願の薪ストーブを導入することにしました。
昨シーズンの冬キャンプでは湯たんぽと使い捨てカイロで何とか乗り切りましたが、さすがに氷点下になると厳しいものがありました。
今シーズンは薪ストーブ導入を前提に、ストーブのインストールに対応しているメガホーン3シェルターを新たに導入し、既に運用を開始しています。

候補は色々迷ったのですが、メガホーン3との親和性が良い「俺のかまど」に決めました。

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発注後、一週間程度で到着。
思ったよりも小さな梱包で驚きましたが、重量はそれなりにあります。

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開梱。
本体、煙突、羽釜、説明書が入っています。

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羽釜は1合炊きで、ソロ~2人向きです。
私はソロキャンプが多いこともあって1合炊きの鍋釜は色々持っているので、この羽釜がすぐに必要になることはなさそうです。
薪ストーブの運用に慣れてきたら試してみたいと思います。

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煙突は100mm径の半直筒と呼ばれる50センチサイズのもの。
100mm径はホームセンターなどでも売られている一般的なサイズなので延長も容易です。

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本体の梱包はさらに小型です。

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箱の中にはストーブが分解した状態で収められています。

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中身を広げてみました。

早速組み立てていきます。

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本体に茂木プレートという部品を取り付けます。
燃焼効率を上げるための部品で国際特許が取られています。
取り付け方向はこう。

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付属のボルトで取り付けます。
ボルトは全て同じサイズで間違いが起きにくいです。
茂木プレートのほうにネジ溝が切られていて、工具なしでここまでねじ込むことが出来ます。
もし途中で止まるようならボルトが斜めになっている可能性があるので、一度外してやり直すほうが良いかも。
4本とも手で奥までねじ込んだ後、付属のスパナで交互に増し締めして固定します。

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茂木プレートの位置関係はこのようになります。

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焚口枠を取り付けます。
説明書には大、小と書かれていますが違いが分かりにくいです。
厚みがあり、幅が狭いほうが小、厚みが薄く幅が広いほうが大です。
小の上に大を重ねて、ボルトとナットで固定します。
組み立て用にスパナが付属しますが、ナットを裏から掛ける必要があるので8mmのスパナをもう一つ用意したほうが良いです。

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色々端折って(笑)仮組みが完成。
もちろんこのままでも使えるのですが、ひと手間掛けてみたいと思います。

俺のかまどは鉄の地肌がそのままなので、放っておくと、どんどん錆びていきます。
それはそれで味になるのですが、毎回手入れが大変です。
錆び止めに耐熱塗料を塗ることも考えたのですが、もっと鉄の質感を残すことにしました。

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全体を台所用洗剤で洗って、表面の錆び止め油を落とします。
そのまま使用すると油が燃えて煙が出るので、使用前に濡れ雑巾で拭くように指示があります。
今回は別の理由があって洗っています。

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その理由がこれ。
ガンブルー液という、鉄に黒染めをおこなう薬品です。
鉄の表面に黒錆びを発生させることで腐食の原因となる赤錆びの発生を抑える処理をおこないます。
もともとは銃火器の銃身に施工するための薬品だそうです。

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小さく切ったスポンジに薬品を染み込ませて、鉄板の表面に薄く塗っていきます。
塗るとすぐに変色が始まります。

乾いたら水洗いして、乾かして、また薬品を塗ります。
この工程を3回繰り返しました。

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こんな感じに染まりました。
画像では綺麗なんですが、実際はムラだらけになっています。
本来は下地処理をしっかりおこなった後で施工しないといけないのですが、今回は錆止めが目的なので、見た目は諦めました。

黒染めをしても赤錆びの発生を完全に抑えることは出来ず、メンテナンスは必要です。
また、火を入れたら見た目がどう変化するのかも不明です。
この辺りは使いながら確かめてみたいと思います。




煙まで燃焼させる「無煙かまど」。
メガホーン3の販売元が使用を推奨していることも選択の理由。
もちろんテント内での使用は自己責任の元、十分な安全対策が必要。



鉄の表面に酸化被膜を作る「黒染め」を施工する薬品。
紅茶と酢でやってた工程をお手軽に施工できる。