高速バス




乗りものニュースの記事より。

大変興味深い記事。
高速バスの運賃が自由化されて久しいが、大都市間の路線では驚くような低運賃を掲げているバス会社もある。
高速バスは私も利用したことがあるが、安いし快適だし、路線と目的が合致すれば使わない手はない。

以前はバスの運賃は認可制で、どの会社も大体同じ運賃だった。
大体1時間あたり千円が相場だったらしい。
 しかし2002(平成14)年、そして2006(平成18)年と制度改正が続き、乗合バスのうち高速バス、定期観光バス、空港連絡バスなどについては「旅客の利益に及ぼす影響が比較的小さい運賃」として、届出だけで済むようになりました。

一時期流行した「高速ツアーバス」。
高速乗合バスとの最大の違いは、需要に応じて価格を変動させる「レベニュー・マネジメント」(RM)を採用していたところ。
RMはホテルなどの料金でおなじみだ。
私も仕事で定宿にしている安ホテルが、ある日突然1万円以上に値上がりして仰天したことがある。
調べてみるとその日に大きなイベントがあるらしく、近隣のホテルがどこも満室だったためらしい。

当初、「ホテルでは通用するけどバスには合わないよ」と言っていた各社ですが、実際に導入してみると、収益性が目に見えて向上しました。中古車両が中心であった高速ツアーバス各社が、豪華座席、待合ラウンジなど車両やサービスに資金を回せるようになり、それがまた新しい需要を生むというサイクルが回り始めました。

現在は高速乗合バスも変動運賃を採用している。
ところがそうなると、競争の激化で考えられないような低運賃を提示するところが出てくる。
こんなに安いと安全管理とか他のところで安さ故のデメリットがあるのかと思ってしまうが、そんな単純なものではないらしい。
これら事業者の便をみると平日でも満席に近いようなので、運賃を下げずに乗客わずか数人で運行するよりも収益は大きいと言えます。また、このような事業者は繁忙日には運賃をかなり高額にするので、通年でみると、運賃の変動幅が小さい事業者よりも十分な収益を得ており、安全運行の原資を稼ぐことができています。

ただし、手放しでは喜べない。
次のような指摘もある。
自社が値下げすれば、必ず競合が追随し、値下げ合戦になることは簡単に想像できます。さらに、より販売力も商品力もある大手事業者が価格で対抗してきた場合、低運賃だけを武器にしていた事業者には対抗しようがありません。
安さだけが売りの事業者は今後淘汰されていくかも知れない。
現在、都市部が中心の高速バスの路線が地方にまで増えれば、私のような地方民も利用価値が高まるので、高速バスには是非発展を続けてほしい。

バスサイコー!(バイクブログ)