これはひどい






ニューズウィーク日本版の記事より。


インスタグラムのユーザーの中にはインフルエンサーと呼ばれる、多くのフォロワーを持つ人たちが居る。
彼らは著名なリゾートに出掛けて行っては、そこでの滞在中の画像をインスタグラムに投稿する。
そして、その投稿にはフォロワーからの「いいね」がたくさん付けられる。

ところで、インフルエンサーと呼ばれる人たちがその費用をどう工面しているのか、疑問に思ったことはないだろうか?彼らのほとんどは、自分で負担しているわけではない。SNSで紹介する見返りとして、高級ホテルにタダで滞在しているのだ。

まあ、日本でもこの手の話はよく聞くし、「提灯記事」と言って取材対象の意向を反映した記事を載せて見返りを得ることが昔から行われてきた。
ある意味アフィリエイトとかも同様だ。

しかし、インスタグラムのユーザーならわかるかも知れないが、フォロワーが「いいね」を付けるのはフォロー対象の画像にあるライフスタイルや視点に興味があるからであって、写真に写っているホテルやリゾート地に興味があることはまれだ。
もし特定のホテルやリゾート値に興味があるなら、そのリゾート地の公式インスタグラムをフォローすれば良く、インフルエンサーをフォローする意味はない。

にも拘わらず、最近はそうした勘違いインフルエンサーによってリゾート側に見返りを要求する事例が後を絶たないのだと言う。

オーストラリアのニュースサイト「news.com.au」によると、モルディブの5つ星リゾートで働くケイト・ジョーンズの元には、こんな問い合わせがくるらしい。「インスタに2投稿するから、10泊させて。それで『2000いいね』がつくはずよ」。さらに最近では、フェイスブックを利用しているだけで自分がインフルエンサーだと名乗る人もいるらしい。「私はフェイスブックで友達が600人いる。インフルエンサーだから、7泊させてほしい」と言うそうだ。

よほどのセレブかハリウッド・スターならともかく、インスタグラムのインフルエンサーが訪れたからと言って、自分もそのリゾートを利用しようと思う人が果たしてどれほど居るのだろうか。

「宣伝するからタダで利用させろ」と言うのは一見お互いにメリットがありそうに思うが、実際は「宣伝される側」のメリットはほぼ無い。
上記の理由もあるし、もし効果が有っても、それは一過性だからだ。
宣伝してくれるなら公式インスタグラムをSNSで拡散してくれるほうがよっぽど効果がある。

そりゃ、中にはそうした集客を期待してインフルエンサーを優遇するところもあるのか知らないが、全てのリゾートがインフルエンサーに対して同様の待遇を与えるかと言えば、それは思い上がりだろう。

そう言えば日本でも最近似たようなことがあったなあ。

ちなみに当ブログではその手の提灯記事はやってないし、そもそもそんな依頼が来るほどのプレビュー数稼いでない(笑)
旅先で良くない待遇を受けたところは、そもそも記事にしないことにしている。
だって、店の悪口や愚痴を延々と読まされても面白くないじゃん?
なので、当ブログに載っている店や観光地などは、どちらもわりとお勧めです(笑)